どんが虹の橋を渡るまで🌈③
家についたどんをいつものベッドに寝かせたら ワンワン!とまた大きい声で吠えた。 パパとママの座っているソファに寝かせたら落ち着いた様子。
そうだよね、1分1秒でもそばにいたいよね。 どんもなんとなく、わかってたのかな。
発作を止める注射が効いたのか発作はなくなった。発作がない分、少し楽そうにみえた。でも 目の焦点はあまり合っていない。ソファで3人寄り添いながらパパやママが呼んだらこっちを見て 目の焦点が合うという繰返し。
体温が1週間前は38度と平熱だったのが、今日は病院で35.8度と低体温だった。先生から体を温めてくださいとアンカを2個もらった。電子レンジで温めて冷めてきたらまた温めてを繰り返した。少しずつどんの体が暖かくなってきた。
ずっと浅い眠りのどん。しんどいよね。 どんの様子を確認しながらいつも通り3人でくっついて寝た。
いつも通りママはどんの手を握って いつも通りどんはママに顔をくっつけてた。 その隣にはパパ。 明日も同じように3人一緒に過ごせる事を願った。
願いながらずっとずっと薄暗い中どんを見てた。
2月16日(火) AM5:45。どんがパパの方を見ながら口をパクパクしだした。お水かな?と思ってスポイドであげたけどいつもと様子が違う!慌てて電気をつけた!
『どん!』
パパがその声に飛び起きてどんに抱きついた! ママも抱きついて手を握ってたら 少しずつ呼吸がゆっくりになって眠るように静かになった。本当に優しい笑っているような顔だった。
最後、パパの方見てたのはパパに 『ありがとう』を言ってたのかな。
どんが準備期間くれたのにどれだけ日にちをくれたとしてもやっぱり準備なんて出来なかった。
どんに抱きついて何分泣き続けただろう。
『パパとママがどんだけ泣いても、 僕もうしんどいから頑張らないよー』
そう言ってたのかな。
何度も何度もどんの心音や息を確認した。 優しいどんの顔を見て初めて『死』が怖くなくなった。それ位、穏やかで寝ているような優しい顔だった。
3人一緒の時で 手を握り抱きしめながら 最後の最後まで 『ありがとう、愛してる』を伝えれてよかった。
前足死後硬直が少し始まったけど パパが抱っこするから段々いつもみたいに 柔らかくなった。パパやママが抱っこしやすいようにしてくれたのか、抱っこ好きのどんが抱っこしてほしくて固くなるのはヤメたのか。 どちらにしても、ありがとう。
2月16日は3人でずっと一緒にいた。何度も何度もパパもママもどんにキスをした。 そして普段通り話しかけた。
おじいちゃん、おばあちゃんもどんに会いにきてくれた。「どんちゃん、ありがとう」何度も言って撫でてくれた。2人とも御葬式にいきたいと言ってくれたけどごめんねと断った。 きっとパパはママの親の前だと泣けなくなるだろうし、ちゃんと悔いのないお別れをしてほしかった。
お通夜。 パパとママはどんとの思い出話して笑ったり泣いたり。この日の精神状態は忙しかった。
最後の夜だから寝れない、寝たくない。 離れたくなかった。
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