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短歌作品

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主に「短歌人」誌に掲載された短歌作品です。
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2023年5月の記事一覧

第68回短歌人賞佳作「壊れるまでは」

第68回短歌人賞佳作「壊れるまでは」

石けんを泡立てる間も刻々と死に近づいてゆくからだあり
身のうちに雨雲を飼ふことなどもたれに告ぐるとなく過ぎて来つ
寝室に時計は置かず秒針の音がこはくてこはくてならぬ
真夜中に起きてのむみづ食道をつめたくとほりすぎてゆくなり
この朝にめざめて捧ぐあたらしき日に感謝するみじかき祈り
鳥たちの声が聞こえて少しづつ窓のまはりが明るくなつて
でも今日も遠く近くに打ち寄せる流行り病や戦の知らせ
一度づつ僅かば

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「短歌人」2023年5月号掲載作品

「短歌人」2023年5月号掲載作品

なまはげ柴灯まつり

雪まつり柴灯まつりへと誘ひくれしやや年若き歌友の一人

「道の駅おが」までは彼女の車そこよりは臨時のシャトルバスに運ばる

バスを降り会場までの道をゆく足もとの雪てらす篝火

杉材のミニチュアの出刃包丁が入場券の代りだと云ふ

松明をかかげ山から下りてくるなまはげたちが近づいてくる

腹にひびくなまはげ太鼓なまはげのこゑ火の粉舞ひ粉雪舞ふよる

「怠け者は山さ連れでがねばなら

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