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冨樫由美子
2020年7月31日 12:21
天金の書といふものを持たざれど持たざれど陽はことばを照らすものを書く机の前に窓があり窓ごしにみるみ空の青さこの空は君やあなたとつながつてゐるとはいへどまひる、ひとりだ森の奥深くで育ついつぽんの樹のやうな詩がわたしの胸にさて、と言ひ歩きはじめた人々の長い散歩はまだ終はらないいまはもう遠くの町に住む人のてのひらの傷 癒えただらうか(会員1欄 冨樫由美子) #短歌 #短歌人
2020年7月1日 13:46
静かな街、幽閉されてゐる明り、小さな声でうたふ讃美歌わたしたち星座をつくる星と星とほく離れてつながつてゐる地上から去りゆくときにめいめいがのこす足跡 いつかわたしもテレビにもネットにもない良いニュースさがして日ごとひもとく聖書健康を祈ることばは虚辞ならずこころをこめて末尾に記す珈琲を一緒に飲んで笑ひあふ時間がいまは彼方のひかり(会員I欄 冨樫由美子) #短歌 #短歌人