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冨樫由美子
2020年1月2日 09:20
丁寧な手紙をもらふ秋の日の由実子様とふ誤字も愉しき一粒の葡萄のやうな誤字であるみづみづとしてほのと明るみ陽光の底に拾へる石ひとつ持ちかへらずにもとに戻せり影絵展めぐれば涙あふれたり心は影で言葉はひかりめぐりくる雪の季節を想ひつつホットミルクの皮膜を寄せる子どもらの遊ぶこゑするよく晴れた日曜の午後ラジオを止める※一首め「実」に傍点会員1欄、冨樫由美子 #短歌 #短歌人