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冨樫由美子
2019年2月1日 09:40
秋深く明朝体のこころもてクラリネットの音色を聴けりなかぞらにセロが聞こゆるまひるまのあれはゴーシュの透明な背(せな)少女期に集めてゐたるオルゴオル時の谷間に棄てられて鳴るうつすらと雪冠(かづ)きたる山のこと奏づるならば銀のフルートぴあのぴあのぴあのれつすん逃げたなら真珠の音符が追ひかけてくるオルガンにあはせて讃美歌をうたふさみしいたましひを寄せあひて(会員1欄 冨樫由美子)