Chapter 2: 他人軸で生きるのは、もうやめた
Chapter 1: 不安な日々から卒業する
Chapter 2: 他人軸で生きるのは、もうやめた
11.人は見たいように世界を、人を見る
「私」が見ている世界と、「あなた」が見ている世界は実は全然違う。
同じ出来事を同じタイミングで経験しても、それに対する感じ方は人によってちがってくるからだ。
ジェットコースターに乗るにしても、ジェットコースター=楽しいと思う人は乗るのを待っている待ち時間もワクワクとした気持ちでいるけれど、
ジェットコースター=怖いと感じている人は、本当は乗りたくないけど、友人が乗りたいって言っているからと怖さを感じながら待ち時間を過ごしている。
これも過去にジェットコースター=楽しいという経験をしたのか、ジェットコースター=怖いという経験をしたり耳にしてジェットコースター=怖いというイメージを採用しているのかによって、今、目にしている世界は楽しいものなのか怖いものなのかが全然違ってくるのだ。
これは他人に対してどう思うかにも同じことが言える。
Aさんという人を思い浮かべた時に、Bさんは困った時に助けてくれた良い人というイメージがあるけれど、Cさんは学校のテストの点数で負けてしまったが故に悔しさもあって、軽々テストでいい結果を出す嫌な奴というイメージを持つ。
つまり、相手がその世界を、人をどう思うかは、その人が生きてきた経験や感じてきたことによって変わってくるということ。
相手がどう思うか、ということを私たちがコントロールすることはできない。
みんながみんな自分のことを良い人と思ってくれれば良いけれど、自分がどれだけ人の役に立とうと行動していたとしても、それに対して良くないイメージを持つ人はいるから。
だから、周りの人にこう思われるかもしれない…と思って自分のやりたかったことができずに制限しているとしたら、そこから1歩抜け出してみよう。
必要以上に人の目を気にして自分がやりたいことを制限することはしなくていいのだ。
これはもちろん、他人の目を気にしてもしょうがないから思いやりや相手を気遣う気持ちは必要ない、なんていうことを言いたいわけではない。
思いやりの気持ちは大切だけれど、何か行動する時・挑戦したい時に他人がどう思うかがよぎって自分のやってみたいことができなかったらそれはとてももったいないから、そんな時に1歩を踏み出していくために必要以上に他人の目を気にする必要はないということ。
それだけは意識しながら、相手からどう思われるかでブレーキを踏むことから卒業していこう。
12.ずっと他人にどう思われるかを気にして生きてきていくのなんてしんどい
と言いつつも、私も他人にどう思われるかが気になって仕方なくなる時がある。
こう思われたらどうしよう…と思って怖くて踏み出せないこともある。
だけど、これをやっているとどんどん気持ちがしんどくなっていくことは事実。
周りの目を気にしすぎるが故に自分のやりたいことができなくなってしまうから。
本当はやりたい、でもできない、だから普段の味気ない日々を過ごしていくと、“本当はコレじゃない”感が心の中に広がって、日々や自分への不満が募ってしまう。
何をするかを決める自由・選択肢は自分にあるから、やらないという選択をするのだって間違いではない。
でも、あの人にこう思われるかもしれない…と思い浮かべた人が自分のやりたいことをやることを諦めた人生の責任をとってくれるわけでも、保証してくれるわけでもないのだ。
自分の人生の責任を取れるのは自分だけ。
それだったら、周りの人のことを気にしすぎるのはやめて、怖くてもいいから、怖さは持ったままでも良いから、少しずつでも、自分の「やってみたい」という望みを叶えていこう。
人の目を気にしてできないままそのまま人生を生きていると、「その人のせいでできなかった…」なんて気持ちを抱いてしまうことにもなりかねないから…
自分の人生は1度きりだから、周りに振り回されすぎることなく、できるだけやりたいことに向かって挑戦していけたらいいよね。
13.嫌われたくないのは…どうして?
誰だって、嫌われたくはない。
私も嫌われるのは怖い。だから今、人がどんな表情をしているのか、何を本当は考えているのかが気になって仕方がなかった。
そうやって気にしているのにも関わらず、空回りしてしまったり、自分の言い方を間違えて失敗してしまうこともあり、人と会った後は毎回1人反省会をするのが習慣になっていたりもした。
毎回誰かの顔色を窺ってすごしているから、人と会った後はどっと疲れてしまうことも多い。
また、自分の本音を言って嫌われたらどうしようと思ってなかなか自分の気持ちを打ち明けられないということも多かった。
それは相手に心を開いていない、ということと同じこと。そして自分が心を開いていなければ、相手も心を開いてはくれないから、結局上辺だけの付き合いになってしまうのだ。
だから、きっと相手から見ても、自分は取るに足らない人の1人になっていただろう。
嫌われたくはないが故に、気を遣い過ぎて心を開けないような人がどんどん増えていって、それで幸せなんだろうか...?
そうまでして嫌われたくない...?
そう自分に問いかけてみると、本当は上辺だけの関係性を望んでいるわけではないことが分かる。
そしたら、嫌われるのは怖くても大切にしたいなと思う人に出会えたら、自分から心を開いていくことがきっと大切で。
傷つくのが怖くて、拒絶されるのが怖くて、自分を守るためにも人の顔色を伺っていたけれど、そこから卒業していく必要があるのだと思う。
一説によると、人間関係において2割の人は自分のことを好きでいてくれて、6割はどっちでもなくて、残りの2割は自分のことを好きではないそう。
どこに行っても2割は自分に対して好意的ではない人がいるのなら、そして同じく2割は自分のことを好きでいてくれるのだとしたら、嫌われるか気にして自分を出せないでいるよりも、素の自分を出してそんな自分を好きと思ってくれる人と付き合っていった方がいい。
だから嫌われることに過剰反応するのはやめて、ある意味2割は嫌われるんだから仕方ないと割り切って人と向き合っていこう。
その方がずっとラクに生きられるようになるから。
14.心の通わない人と付き合っていきたいか
会いたいと言われて会っても、会話の中心はいつもその子で、区切りの良いところで私の話をしても、
「ふ〜んそうなんだ、ところで…」とまたすぐその子の話題に戻ってしまう。
その子の話を聞いているだけであっという間に時間は過ぎてバイバイすることに。別れ際に、
「スッキリした、ありがとう!」
とお礼を言われて愛想笑いをする。こっちはスッキリどころかモヤモヤが心の中に広がっていっているのだけど…
いつも相手の話を聞くばかりで自分の話をすることもできない関係性。
その子にとって私はどんな存在なんだろう?ただの愚痴聞き係なのかな…と虚しくなってくる。
会ってもその子の話を聞くだけで終わると分かっているのに会ってしまうのは、自分がしんどかった時期に声をかけてくれたことがすごく嬉しくて、そんな出会いを大切にしたいとずっと長い付き合いが続いているから。
こうして定期的に会える友だちも多くないからこそ、声かけてくれるだけでもありがたいとも思ってしまうのだった。
寂しいから、こうしてつながれる相手がいることでその寂しさを埋めようとしているのかもしれない…
でも、会うと寂しさが紛れるかと思いきや心が通えないからさらに寂しさが広がっていく。
それなら、どうしたいんだろう?
まずは、相手に自分の気持ちを正直に伝えてみよう。
それでもダメだったら…
話してみて、相手にとって私の存在がそんなに大切なものではないのだと気づいたとしたら…
その時は、このまま付き合い続けるはやめよう。
寂しさを埋めるだけに、付き合いつづけてもお互いにとってきっと良いことにはならないから。
15.人に疲れたら、SNSをおやすみしよう
人と会うのは楽しいし、嫌いじゃない。
でも、人との関係性に悩んでしまうことだってある。
他の人の生活が羨ましくなって妬みの感情がわいてくることもある。
そんな風に人に対してネガティブな感情を抱いている自分に対して自己嫌悪もしてしまうことがあった。
そんな時にSNSを開くと、さらにネガティブな感情を増幅させるような情報が目に飛び込んできてどうしようもなくなってしまう。
だから、ネガティブな感情が湧き出て仕方がない時は 一旦SNSをお休みしよう。
自分を守るために。
もうこれ以上、人に対して、そして自分に対して嫌な思いを抱かせないために。
SNSを見ていないと、世間の情報が入ってこないから自分が世界に取り残された気分になってしまうかもしれないけれど、余計な情報が入ってこないからこそ自由にのびのびとすることもできる。
気持ちが軽くなって、また始めれば否が応でもその時に大切な情報は入ってくるから、少しの間だけお休みしてまずは自分の心を回復させよう。
そしたらまたいつもの自分で、落ち着いた気持ちで人と話せるようになるから。
16.合わない人とはそっと離れる
みんながみんな、自分にとって気の合う人ばかりだったらいいけれど、中にはやっぱりどうしても「合わないかも…」と思ってしまう人はいるわけで。
そんな人に会うと「あ〜嫌だな…」と思ってしまうことがある。その人との関係性で悩みすぎて休みの間でもずっと考えてしまうことも。
でもそれをしていてもちっとも気分は良くならない。
それだったら、もうその人のことで頭を悩ませるのはやめよう。できるだけその人から離れてみよう。
なかにはどうしても顔を合わせないといけない人もいるけれど、そういう時はその時だけなんとか過ごして、その後は自分の頭と心の中からその人を離してしまう。
そうやって心の中で距離が取れるようになったら、モヤモヤに襲われる頻度も少なくなって、落ち着いて過ごせるようになるから。
無理して付き合おうとするのではなく、できるかぎりそっと離れる。
そして、今自分のできることに集中し、今自分の周りにいる大好きな人たちのことを大切にすることを大事にする。
自分にとって大事なこと、大切な人のために時間とエネルギーを使うようにしていきたいね。
17.1人の時間も楽しめる自分になる
人は1人では生きていけない。どんな人でも人と関わりながら生きているし、世の中には誰かと一緒にやった方が何倍も楽しくなることがたくさんある。
大好きな人といるだけで、エネルギーは湧いてくるし、どんな時でも味方でいてくれるそんな大切な人がいるだけで安心して前に進むことができる。
人といること、大好きな人がいることってとっても素敵なことだし有難いこと。
でも、自分の人生を楽しんでいくためにはきっと誰かと一緒にいる時間だけじゃなく、自分1人でいる時間も楽しめるようになっていることが必要で。
そうじゃないと、誰かがいないと楽しめない…となってしまい、自分の幸せは誰かがいないと叶えられないものになってしまうから。それがどんどん進んでいくと、相手依存になっていってしまうこともある。
自分1人でいる時間も楽しいし、誰かといる時間もとっても楽しい♪
そう思えるようになったら最高だよね。
そのために、何をしていると自分は1人でも楽しいって感じられるのか、自分の好きなこと、楽しいと感じることを集めていこう。
誰かと一緒じゃないと無理…なんて思っていたことも意外と1人でも楽しい!と思えるような発見も見つかるから。
そして自分1人でも楽しめるようになると自分で自分を満たせるようになり、きっと人との関係もより良いものになっていくんじゃないかな。
1日を充実させていくために、自分で自分を楽しませてあげよう。
18.どんな人と一緒にいたい?と自分に問いかける
「自分はどんな人と一緒にいたいのだろう?どんな関係性を人と築いていきたいのだろう?」
と自分に問いかけてみる。
その答えを知ると、人間関係の悩みがグッと少なくなってくる。
もしモヤモヤしている関係性の人がいたとしても、その人が自分が一緒にいたいと思っている人でなかったとしたらもう悩むのはやめようって思えるし、
もし一緒にいたいと思う人だとしたら、悩みを解決するために話し合おうって思えるようにもなる。
また、これから出会う人とどんな風に付き合っていくか、という自分のなかでの在り方も決まってくるから、悩んでしまう時はこう問いかけてみよう。
「私はどんな人と一緒にいたい?どんな関係性を築いていきたい?」
と。
19.もし今いる人たちに不満ばかり抱えているのなら…
もし、
「自分の周りには良い人が全然いない…」
と思ってしまうのだとしたらその時は、
「本当に?」
と問いかけてみよう。
脳は疑問を投げかけるとそれに対しての答えを拾ってきてくれる。
本当に?と問いかけると、
「いや、でも〇〇さんはいつも私のこと気遣って声かけてくれてるな…」
と感謝できる人が思い浮かぶことがあり、嫌な人ばかりが私の周りにいる訳じゃないということを思い出せるようになるから。
でももし、本当に?と問いかけてみても、さらに「本当に本当に本当に?」と3回くらい投げかけてみても、「うん、いない...」という答えがでてしまうのなら、その時は自分の行動を振り返ってみよう。
私は相手に対して心を開いていたかな?
相手に対して求めることばかりをしていたけれど、じゃあ私は相手のために何かできていたのかな?
と。
これは自分を責めるためにやるのではなく、これから「○○さんと出会えて嬉しいな」と思えるような出会いを増やしていくためにやってみる。
おそらく、誰1人として良い人がいないと思ってしまう時は、人との関係の築き方が上手くいっていないのが原因だから。
じゃあこれからは、こうしてみようという前向きな対応方法を見つけるために、少しだけ人との付き合い方について振り返ってみよう。
そうやって関係性の築き方を変えてみたら、今度は「素敵な人が周りにいて良かった」と思えるようになってくるから。
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