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味蕾が蘇った
ゆるダイエットをしています。
痩せることが目的ではなく、デトックス的な身体の断捨離的な、本来のダイエットです。
以前の記事でも書きましたが、白い粉(不穏)を摂らず、味付けもほとんどせず、調理方法も生か、蒸すか、茹でるか、せめて焼く程度。
サラダはオリーブオイルと岩塩をパラパラ振っていましたが、今や味付けなしでバリバリと馬のように野菜を喰らいます。
昨日はキャベツともやしとプチトマトに豚肉のスライスを載せて、蒸しあげました。
野菜の甘み、肉の旨みがじんわりと口中に広がり、もちろん味付けなしでも美味しいのですが、ほんの一回カリッとソルトミルで振りかけた岩塩が、めちゃんこ美味いんです。
さらに驚くべきことに、蒸したお湯に滲み出たお出汁の、なんとも言えない滋味に、身体中の細胞がふるふると悦びました。
野菜とお肉からこぼれ出たエキスです。
このスープも最初の頃は、塩と胡椒で味をつけていましたが、今はそのままでも美味しいです。むしろそのままが美味しいです。
きっと、離乳食を食べていた頃は、こんなうす味でも充分に、ちゃむちゃむしていたんだろうなぁと、最下層の方に埋もれてしまった記憶を想像します。
野菜を蒸したお湯を捨ててはだめですよ、絶対に。
その代わり蒸す前によく洗ってくださいね。
そうするとですね、もちろん弊害があります。
外食がことごとく、味が濃くて食べるのに抵抗を感じます。
何か人工的な後味の悪さを感じます。
さらには、身体の調子がご機嫌斜めになります。
大好きだったお菓子も、植物性油脂の味が気になったり、インスタント食品の、食物本来の味ではない、フェイクな味を感じるようになってきます。
パッケージの裏側を見ると、どこで切って発音するのかわからないような、カタカナの化学物質が表示されていたり、一見身体に良さそうな表示をして、正体を隠していたりする添加物がたくさん加えられています。
そういうものを、幼いお子様と一緒に買い物をされているお母さんがカゴに入れるのを、ちょっと待ってとお節介したくなるおばさんです。
少しずつ毒を身体に取り入れて、それを感じないように濃い味付けで感覚を鈍らせているんじゃないだろうか。そして、毒を毒とも感じなくて、味が薄いからとたくさんの調味料を食べ物に注いで、ますます感覚を閉じさせているこの世界が、ちょっとしたホラーに見えたりもします。
白い粉には中毒性があります。小麦、砂糖、お米、もちろん(麻)薬もです。
そして、小麦はそれ単体で食べることはないので、さらに濃い味付けで、もっともっと身体がそれを欲するようになります。
身体が丈夫だったゆえに、若い頃は身体をゴミ箱にしているような食べ方をしていました。
手っ取り早く、お菓子を食事の代わりにしてみたり、私の三大栄養素はチョコレートとコーヒーとタバコです、なんて嘯いていた頃もありました。
本当にごめんね私の身体。
今はだいじだいじにして、食事、運動、睡眠、ストレスに気をつけているので、若い頃の数倍も元気溌剌です。
食事制限と聞くと、なかなか敷居が高いと感じてしまいますが、やってみると、本当に身体が「元氣」になっていきます。
元々自分が持っていた氣を取り戻すんですね。
以前は調味料は良いものを揃えましょうなどと申し上げておりましたが、今は調味料さえ不要な味蕾になってきました。
食べ物本来の味を、味わって、咀嚼して、感謝してゴックンと嚥下します。
時々誤嚥してしまうのは、内緒です。
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