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素敵なお宿を見つけた。奥日田温泉うめひびき

母の誕生日に毎年温泉旅行をプレゼントしている。パジャマをプレゼントしたら妹にあげようとするし、靴をプレゼントしたら玄関の飾りにされてしまうし何をあげてもあまり喜んでもらえない母。温泉旅行も、お金がもったいないとか、自分の家が1番いいとか、どこにいってもいっしょだとか始めは乗り気ではなかったものの5,6年目となると案外楽しみにしてくれているようだ。

今回は、まさかのゴミ当番だから行けないと1週間前に言い出してキャンセルしようか迷っていたら近所の方が交代してくれたらしい。良かった、良かった。

前日まで雨の天気予報だったのに、夜中の雨も上がって朝からいい天気。
1時間半のドライブ。母のトークを聞きながらナビを頼りに大山町を目指す。「梅栗植えてハワイへ行こう」のキャッチフレーズが有名な大山町。最近では「進撃の巨人」原作者、諫山創さんのふるさととして有名になった。


道の駅の奥にあるミュージアム


ミュージアムが道の駅の中にあり、道の駅にも関連商品が並んでいるほどだ。

ラベルに巨人が潜んでいる 進撃の巨人ラムネ
進撃のあごだし

道の駅を過ぎて、坂を登ると周りには梅の木がいっぱい。今晩のお宿へ。

チェックインの3時前に着いてしまい、お宿に入れず車で待機するよう指示される。日陰に車を移動させ待っていると、スタッフの方が呼びに来てくださった。お部屋でチェックインするようでお部屋へ案内される。

梅のモチーフが印象的な客室
ベランダからは響渓谷が楽しめる
川のせせらぎに癒される山水画の世界
お部屋のベランダで頂くお茶とお菓子

新しいおおいたの旅割を利用するため身分証明書とワクチン接種証明を提示すると明日まで使える満喫クーポンが一人4000円分頂けた。満喫クーポンはどこに宿泊しても一律最大2000円分だけど、令和2年度7月豪雨に被災した地域のお宿に泊まると今までの2倍、一人あたり最大4000円分もらえてとってもお得!

梅の形のルームキー、ペンダント形式になっていて便利

お茶を飲んで、温泉へ。
脱衣所が広くてゆったり利用できる上に、とても広い大浴場には 響峡谷が望める露天風呂に寝湯、サウナ、水風呂、ぬる湯、低温サウナの活盤浴まであり楽しい。

活盤浴の室温は42~43℃、湿度は25%。熱すぎないので、サウナのような息苦しさはない。セラミックボールが敷き詰められたブースは、最初痛いかなとおもったけれどこれが快適。ここに一晩泊まりたいと思えるほどだ。横になっていると、玉のような汗がタラタラ流れて気持ちいい。ブースは一人ずつに仕切られているので、他のひとが気にならない。ゆっくりと楽しめる。

冷たい飲み水も用意されているし、脱衣所にはマッサージチェアも。温泉をこんなに長く楽しめるなんて最高の幸せ。お掃除がどこもきれいにされていて館内がとてもきれい。雪肌精の化粧水、乳液、クレンジングもお部屋と脱衣所に設置されていて女性には嬉しい配慮。3時にチェックインしてあっという間に夕食の時間に。急いでお部屋に戻ってお化粧を直して夕食会場へ。それぞれテーブルの個室になっていて落ち着ける。


先付と2種類の梅酒

食前酒はもちろん梅酒。1年熟成の梅酒おおやまと3年熟成のゆめひびきの2種類。3年ものの梅酒はどろっと深みがありすぐにポーっと気持ちよくなる。手前の人参のゼリーも、カラスミがサンドされた薄くスライスされた大根も、くりぬいてアボカドをつめたミニトマトも目に美しく新しい味。

鮎の煮麺に続いて季節のお魚。鰹のタルタルも太刀魚も鮪おろし山椒も美味。鰹のすり流しは初めて口にした。

お造り
鴨肉のロティ

替り鉢のお料理は、写真を撮るのを忘れてパクパク食べてしまった。

ロースのオーブン焼き バルサミコソース

ご飯は、鰻の蒲焼をひつまぶしで頂いてからとろろご飯にし、最後にお漬物をのせてお茶漬けにするという三つの味の変化が楽しめた。

八女茶とフランボワースソルベのメロンソースがけ

そして、母に誕生日のプレゼントとして梅酒のプレゼントも。お宿からのサプライズにとても喜んでいました。

プレゼントの梅酒

夜にもう一度温泉を楽しむ。お部屋には、梅昆布茶や日田天領水、カプセル式コーヒーメーカーも嬉しい備品。ラウンジもあり、日中は新聞を読みながら紅茶やコーヒーが楽しめ、夜は梅酒のカクテルなどが楽しめるバーになっている。バーでお酒を飲むのを楽しみにしていた母は、3年ものの梅酒でほろ酔いになってしまい就寝。いい夢をみてね。

朝の空気を吸いたくて早起きしてみる。コーヒーを淹れてベランダへ。少しひんやりとした風に川のせせらぎ。気持ちいい。緑の空気を吸い込んで、景色を楽しむ。

ひんやりした朝の空気の中でいただくモーニングコーヒー

朝ご飯は、7時半と9時が選べたので9時にお願いして6時から朝の温泉を楽しむ。サウナも活盤浴も寝湯もマッサージチェアも楽しんで1時間半も堪能。
お化粧して朝ご飯。9時に朝食という時間設定が絶妙によい。

夜と同じ食事会場へいくと、入り口はドリンクコーナーになっていた。
くまもと牧場牛乳、オレンジジュース、日田天領水、ゆずはちみつ、八女茶、コーヒー、犬山産のハーブティーを自由にいただける。梅酒は朝だからないよねと思ったら、完熟梅のビブラートが。樹上完熟vibrato(ビブラート)は、木で完熟させた南高梅を梅園で摘果し、すぐに工場で自然の香り、自然の味わい、自然の色を生かしたジュース。初めはリンゴのような味、次に梅の優しい酸味、そのあと桃のようなフルーティーな香りが広がり、マンゴーのようなとろみも感じられるジュース。隣接する梅酒蔵おおやまでも販売されている。

豪華な朝食

ドリンクを楽しんでいると、炊き立ての釜めし白みそ仕立てのお味噌汁うちのたまごという、1個60円のブランド卵が登場。今、話題の卵。黄身の色が美しくて大きい。ふっくらと焚き上げられた釜のご飯は、おこげが楽しめる。
自家製ゴマダレの黒ゴマ豆腐、温玉、湯葉、粕漬のお魚、煮物にサラダとどれも美しくおいしい。お宿の朝ご飯はなぜかたくさんいただける。ヨーグルトを食べていると、食後のコーヒーは食事棟の奥のデッキあさもやテラスで響渓谷を眺めながら好きな飲み物をどうぞと案内される。

日が昇って少し気温が上がっていたけれど、せっかくなのでコーヒーを持ってあさもやテラスへ移動。

あさもやテラスでいただくコーヒー

11時のチェックアクトまでラウンジ藤五郎で新聞を読ませていただく。

ラウンジ藤五郎

母は「楽しかった」と、「ありがとう」を繰り返し、「これが最後かもね」とお決まりのセリフを口にした。いえいえ、来年も温泉旅行に行きましょう。元気でいてね、お母さん。







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