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療育現場で大事にしていること #3 【子どもがすべて正しい】

こんにちは!

子ども大好き言語聴覚士のほんゆみです。


今日は、私が子どもたちと関わる時に、とっても大事にしている考え方の1つ、【子どもがすべて正しい】について書いてみたいと思います。

子どもと接しているととっても面白い出来事がたくさんあります😆😆

昨日まで好きだったものが今日は嫌だったり、かと思いきやっぱり好きになっていたり。突然椅子の上に立ち上がってみたり、おもちゃを持ったままくるくる回ってみたり。

療育を受けるお子さんたちは何らかの”困りごと”を本人(あるいは保護者、周囲の人々)が抱えていて、それに対してどのように対応していくか考えながら日々トレーニングを行っていきます。


かんしゃくや、手づかみ食べ、コミュニケーション上のトラブルなど様々なご相談をお受けしますが、よ~く子どもたちを観察してみるとその背景には子どもなりの”理由”が見つけられます!



だから、私は、子どもを「治す」よりも、なぜ今この状況が起きているのか。に焦点を当てるようにしています。

探偵のように探るのです。




例えば、お弁当の時間。まだ食べ終わってないのに立ち歩いて行ってしまうA君。声をかけても嬉しそうに逃げ回るばかり。

大人の視点では、食事の途中で立ち歩くのはいけない!となるのですが、一歩引いて子どもの視点で考える。探る。

☑お弁当の量が多すぎる?
☑苦手なおかずが入っている?
☑あれ?いつもと違うスプーン?
☑他の子供の動きが気になった?
☑窓の外が気になった?
☑救急車のサイレンが聞こえた?
☑遊びたいおもちゃが見えた?
☑部屋の温度、湿度が不快?
☑机やいすの高さ角度が合わない?
☑感覚刺激を入れたくなった?
☑大人に声をかけてもらいたくなった?  など。

お弁当の中身自体に工夫が必要であれば、食材・量・色合い・形・温度・入れ物などを親御さんと相談しながら変えていきます。

パーテーションやイヤーマフで過剰な刺激を減らしたり、エアコン、カーテンなどで環境を整えることも必要になるかもしれません。




とにかく寄り添って探るのです。口頭で注意するだけでは堂々巡りになることが多いので、「子供の行動にはきっと正しい理由がある」と信じて考えるのが大人の役割かな、と思っています。


ひらがなの書き順が正しくなくても。靴の左右が逆でも。何歳?と聞かれて違う年齢を答えても。

すべて、その背景には理由があると考えて、そうならないような手立てを先回りすれば、みんなハッピーになれる。そんな療育を続けていきたいな👍



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