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閉経に備える

それは痛みとともに始まった

40代後半となればだんだん周囲からも更年期や閉経などの話題が出てくるものだ。頭では理解していたし20歳で発覚した子宮内膜症の影響もあり「生理が終われば楽になるかなー」と期待と不安が入り混じった気持ちで時を過ごしていた。

我が家は同年代の夫婦の中でもスキンシップがある方だと思う。実はそれがないと夫はあっと言う間に自分の世界へ埋没するような人なので、お互い意識的に触れ合うようにしているきらいがある。

日本はセックスレス夫婦が多いと言うが、うちは例外だね!と思っていた。

甘かった。今年に入った頃から性交痛が始まった。昨年くらいから検査で更年期の影が見え隠れしていたが、ついに姿を現してきた

不正出血もあったから婦人科へ出向いて子宮頸がんや膣炎などの問題がないかを検査したが、幸いそのような問題はなくて婦人科の先生にも「恐らく女性ホルモンが減少しているのでしょうね。性交痛はゼリーなどもあるし、症状が続くならホルモン補充療法も視野に入れましょう」ということでゼリーなどを使いながら様子を見ていた。

まさかこうなるなんて…と思いながら色々工夫していたが、今年の健康診断の血圧測定で今まで見たことがないような高い値を叩き出してしまった。コロナのハイリスク要因だし、血管系の疾患を引き起こす原因だけにこれは侮れない。

これも女性ホルモン減少が引き起こしているであろうと推測され、過去数年分の内科健康診断データを持って夏の恒例行事である婦人科検診(子宮がん検診とミレーナの状態確認)へ出向いたら「ああ、血圧もですがクレアチニン値も徐々に…」と指摘された。

「先生、ホルモン補充療法どうでしょう?」と打診したら「間質性膀胱炎の既往もあるし、高血圧の傾向もありますから検討した方がいいですが、まずはいつもの検診をして次を考えましょう」と言われたので、この日は例年通りの検査をして帰宅した。

婦人科のかかりつけ医が大切な理由

恋人がいるずっと前から産婦人科へ通っていたというのは日本ではとても珍しいかもしれない。子宮内膜症やその後の治療の影響で無月経になっていた頃は20代前半だったから、同年代の人は明らかに妊娠が理由なのが分かるだけにその横で待合室にいるのは正直居心地が悪かった。

幸い大学の近くに婦人科単独のクリニックがあり、子宮内膜症が落ち着いてからはそこでお世話になった。その後進学や就職に伴う転居のためいくつかクリニックを転々とした。

15年ほど前日本で認可されたばかりのミレーナ(IUS)を希望した際当時のかかりつけ医から「うちでは当面やる予定ないけど、この先生なら信頼できるから」と紹介してもらい、以来ずっと通っている。

同年代の友人知人と話していると「婦人科検診の大切さは認識していても敷居が高くて…」という声は折に触れて耳にする。

産婦人科は何となく恥ずかしいというイメージもまだ根強いかもしれない(それも理解できる)が、私が婦人科を決める際チェックしたのは

・問診や診察が個室になっていること(今は少ないかもしれないが、私が20代の頃はカーテンだけで他の患者さんと医師の会話が丸聞こえという産婦人科は多かった)

・日本で認可されたばかりでも海外で実績のある治療法に積極的なこと(低用量ピルやミレーナなどに切り替えられたことでQOLが格段に向上した)

・医師や看護師の説明が丁寧で、こちらの意見にも耳を傾けてくれること(一方的に話をされるのは正直苦手)

・こちらの発達障害特性についてコミュニケーションができること(感覚過敏などの特性や自律神経系のことは当事者が積極的に話さないと難しい面が多いため)

・予約などの電話対応が丁寧なこと(意外とこれは侮れない)

だった。

人によっては女性医師がいい、となるかもしれないが、私はあまり気にしていない(自分が話したいことを話せれば性別不問)。

この30年前後で医療や治療法もだいぶ変化しているので、自分に合うかかりつけ医が見つかれば歳を重ねる際心強いのは間違いない。

ホルモン補充療法の準備

今年も子宮がん検診とミレーナの状態確認を無事終え、早速ホルモン補充療法を検討することになった。

ホルモン補充療法を開始するにはガイドラインがあり、子宮がん検診、女性ホルモン量検査、マンモグラフィー検査で治療適用かを確認することが求められている。

子宮がん検診は済ませているから婦人科で女性ホルモン量検査のため採血を行い、近くの乳腺外科で乳がん検診の予約を取った。

あくまでもサンプル1の症例だが、本格的に治療が始まったら追加で記事を書いていく予定である。



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