見出し画像

内観と手放しの日々〜ここからがやっとスタート

松本良美さんのセッションを受け、自分自身に向き合う日々が始まりました。

セッションでは、私の「魂のカタチ」や抱え込んでいるパターンなどを観ていただきましたが、
これらは、あくまでも自分を取り戻すヒントとなるような情報に過ぎず、
むしろ、受け取った情報は、その時点でピンとこないようなものばかり。

自分で、自分の力で、なんとか進んでいくしかない。
覚悟を決めたとき、ここからが、やっとスタートなんだと、
長い長い道のりの始まりなんだと感じました。



良美さんが伝えておられる手放し=お掃除ワークとは、
自分の重たい感情を心で、身体で、思いっきり感じ切り、
それを伝えたい相手に、直接ではなく、イメージの世界で返していく、というもの。

まずは、その頃に経験した、辛かったこと、悲しかったこと、腹が立ったこと、などをひたすらお掃除していました。
どんなに自分勝手で、醜く思えるようなことでも、とにかく出す、ということを。

それと並行して、思い出せる限り幼少期から遡り、蓋をしていた本当の感情に寄り添うということを、細かく細かくやっていました。



最初の頃は、嫌だった出来事を思い出しても、それを「感じる」のが怖くて、真正面から向き合うのが怖くて、すぐに閉ざしてしまうことが多かったです。それが深い傷であればあるほど。

身体や心は思い出しているのに、感情を排出することに抵抗して、
喉がぎゅっとしまって、呼吸がうまくできず、胸が苦しくて鼓動が速くなって寝られない、ということもありました。

その時は訳が分からなくて怖くて怖くて。でも、内観し始めてからの症状だから、、、と良美さんに助けを求めました。
すると、良美さんは、穏やかに自分への問いかけ方を導いてくださりました。
あの時、一人じゃないんだ・・・って物凄い安心感に包まれたのを今でも覚えています。
自分の本当の感情を感じ切り、出し切ったら、症状もゆるゆると収まっていきました。

こういった経験からも、いかに自分の身体の中に重たく苦しいものが溜まりに溜まっているのか・・・と感じさせられるのでした。


終わりが見えなくて、気の遠くなるような日々。
お掃除をして、少し体感が楽になったかな?と思っても、
今までと現実の流れが少し変わったように思えても、
まだまだしんどくて重たいドラマがやってくる。

日々、自分の感覚、感情に寄り添うようになって、
段々と「好き」と「嫌い」が明確になってきたのと同時に、
「嫌い」な物事に対して自我が抑えられなくなって、態度に出してしまうことも。
「好き」で満たしていきたいのに、目の前に「嫌い」が現れることが不快で仕方なくて。この頃は、感情が揺れに揺れていました。

今思うと、この時もまだ、目の前に映るドラマに対して、
「私は悪くないのに、どうして?」と被害者意識が強くあったなあと思います。


身体も敏感に反応するようになったのか、
「お掃除」をはじめて半年くらいの間は、波はありましたが、神経痛も強く出ることがありました。
それだけでなく、頻繁に身体のあちこちにも痛みが出たり、とにかく体調が不安定でした。

ちょうど良美さんの本に出会った頃、ある接骨院の先生に出会っていました。
その先生は、「身体の症状は全て自分が作り出していて、トラウマや、過去の自分の感情に向き合うことが必要」という考えを持っておられて、
それぞれの部位に出た痛みの持つ意味、それはどういった感情で、どういうときに感じたものなのか、ということを読み解いてくださる方でした。


お掃除の過程で症状が出ることは物凄く辛く、苦しかったのですが、
ベースとなる考え方が近い先生がいるということが、とても心強かった。
そのうちに、私自身も、痛みが出たときは自分に問いかけて「あの感情からきてるのかな?」と段々とわかるようになってきました。



振り返ると、お掃除ワークをすること自体にも、段階があったなあと思います。
始めてしばらくは、「これが嫌だった!」「悲しかった!」「辛かった!」という表面的な感情を吐き出すところで止まっていて。
でも感情って、そんなに単純で薄っぺらいものでは全くなかったのです。


そしてこの頃は本当にしんどかった。
ただ、軽くなりたい、楽になりたいという一心だったけど
よく続けていたなあと、自分でもびっくりするほど。笑
この文章を書くのも、エネルギーが要りました。


けれど、この時に感じた、どの感情も、痛みも、苦しさも、「嫌い」な出来事も、
私にとって、全部必要で、どれも欠かせない過程だったんだと、今は心から感じています。










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?