窪田正孝くんという素晴らしい俳優さんについて話したい。

この記事は「女優のごきげんな小話」として、舞台・ドラマの俳優・教育番組の司会や広報番組のリポーター・モーションアクター…様々な現場の中で感じたこと。素敵だなと思った人や出来事のお話を書いています。
お値段は息抜きドリップコーヒー¥280円です。

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記念すべき第一回目は、俳優の窪田正孝くんです。

このお話ね、すごくすごくどこかで書きたい!とずっと思っていたんです。
でもなんか、あまりにも貴重に感じて、軽々しく書けず…
やっとこの機会に書こう!と喜びを感じています。
めちゃくちゃ簡単に言うと、窪田くんは紛れもなく、とんでもなく、いい人だよ!と言うお話です。

さて、彼との最初の出会いはどこかというと、深夜ドラマの「チェケラッチョ!! in TOKYO」でした。

私にとって初ドラマでデビューだったのですが、この頃まだ一般人で、事務所にも入っていない時でした。
ワークショップのオーディションを受けてご縁があり脚本家の秦建日子さんの計らいで、全話に端役で出させていただいていました。
(ヒロインの親友風、図書委員長、ラッパー…色々やりました。笑)

ちょっと話はそれるのですが、この時一応サブキャスト的扱いで私の他にも何人か役者の先輩方も一緒に現場に入っていたのですが、現場にいざ入ってみるとエキストラと完全に同じ扱い。
私は一般人のようなものでしたし仕方ないかと思っていましたが、役者の先輩方は秦さんの、実力もお墨付きで現場に呼ばれているのでこのままでは困る!ということで…

文句を言う?いえいえ違います。技術でアピールするのです。
エキストラ的立ち位置でも全力で演技し、周りとの格を見せつけるぞ!と言わんばかりにめちゃめちゃ目立つ(笑)

その努力(?)の甲斐もあって途中でスタッフ様方が「秦さんのとこの役者さんか!」と気づき、優先して端役に使ってくださるように。
流石としか言えません。
そんな恩恵に与りながらも、私もちゃっかり頑張りました。

さてこのドラマ、窪田正孝くんを筆頭に、木村了くん、加治将樹くん、渡部豪太くんの四人の男の子が主役のドラマでした。
凄い面白いの!!!おすすめなのでぜひ見てください、本当に。

もちろん立場もわきまえてますし、現場で話しかけたり無駄に絡むようなことはなかったのですが、やっぱり毎現場いて、前でいろんな役をやっている私たちなので自然と距離は縮まりました。
本来、ドラマの最中に髪型を変えるなんてご法度ですが、私は毎回いろんな役をやっていたため問題なく、最終回の撮影前にバッサリ髪を切って来ました。
するとスタッフさんにも「いいねえー!」と好評。
そして撮影の現場に入ると、加治くんが真っ先に「あれ!?髪きった?」窪田くんが「本当だー!!」と。。。
当時の私からすればメインキャストさんに覚えられててまさかと言う気持ちと有難やと言う気持ちと、「気さく…この二人気さくでいい人…」と感激したのと色々でした(笑)

打ち上げにも異例の呼んでいただけて、その時はほとんど会話という会話はしませんでしたが、貴重な時間でした。

そのドラマを機に、その後は着々と活躍し、めきめきと台頭していく窪田くんの姿を何とも不思議な感覚で一視聴者として応援していました。
(だって出会った時彼は17歳と言う可愛すぎる年齢だったので…)

そんなこんなで私も普通に芸能界でお仕事させていただきながら、話はかっ飛ばして八年後。

NHK連続テレビ小説「花子とアン」に一部レギュラー出演することになり、台本をいただいて、出演者をみると窪田くんの名前が!
おおー!窪田くんだー!同じ作品でご一緒できるなんて嬉しい!(これまでも同じ作品はあったのですが単発ゲストだったりしてニアミスでした)
と思いながら特に何も考えてませんでしたが素直に嬉しく思いました。

初回顔合わせの日、大きく四角に囲んだテーブルにキャストがずらりと並ぶ中、席に着くと…何と窪田くんが真っ正面!!!!な、何でだ…!
私サイドとしては「ヤッホー!」くらいの気持ちでも、窪田くんにとっては「初めまして」な感じに決まってると思ったので、話しかける気には至らず。
↑しかも、窪田くんは甲府(主役の故郷)のキャスト、私は東京の女学校のキャストだったので現場で会うわけでもないですし。。。

目の前だったから仕方ないのですが、何やらすごく目があう!!!バシバシ合う!!!(こちら後々真相がわかります!)

そしてまた時は飛び…
打ち上げ。
大きな会場で行われ、全156回の放送に出演したキャスト、スタッフ全てが集結するのでそりゃあすごかったです。
もちろん窪田くんの周りにはひっきりなしに人が集まる。

でも何となくモヤっとしたものがありました。
「このまま声をかけずに私は後悔しないのか?」
うーんうーんと悩みつつ、さりげなく機会を伺っていると、一次会も終わりの時間が近づいた頃、スッと空きが。

てくてくと静かに窪田くんの方に近づくと、その瞬間窪田くんも何を察したかタタっと近寄ってくれ
お互い握手し「お疲れ様でした!」と挨拶。
そのまま手を固く握ったまま切り出しました。

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