介護認定の遅れ 認定調査員不足
認定調査の報酬が安いから受け手が足りません
認定調査にかかる時間はどのくらいでしょうか?調査1時間、記入2時間。
調査対象によって長短がありますが、私は3時間かかると思います。
調査を委託されてケアマネの事業所がもらえる報酬は自治体によって差がありますが、3時間に見合う額は出ていません。
3千円から4千円と思われます。
単純に利益を考えると、委託を受けませんという事業所が多くあります。
2千円台の自治体があるんですね。
急に倍にしている自治体があってビックリ。↓ 足りないんでしょうね。
新規申請は、自治体か委託された社会福祉協議会のような団体が行うと思います。足立区の社協調査員募集では令和5年度では調査1件3500円でした。人が集まらないでしょ。→(令和6年4500円)やっぱりそうでしょ!
認定調査員資格
認定調査は、ケアマネジャー資格を持ち研修を修了している者が担当してきました。
と、思っていましたが、いつも覗ている「介護・福祉情報掲示板」に、
ヘルパー2級で募集していますという投稿を見てびっくりしました。
それで、足立区の社会福祉協議会の募集要項を見て投稿しました。
国が資格要件を変えていました。
私の解釈
ケアマネジャーが雇われて認定調査に専念しているうちにケアマネジャーの資格更新できなかった時に、基礎資格を認めていればOKとなります。以前、ヘルパー経験でケアマネ受験を認めていたことがあり、ヘルパー資格でも調査員になれるとしたのだと思います。
栄養士さんが、理学療法士さんが、看護師さんが、認定調査員へ応募してくる可能性は低いと思います。
資格を失効している元ケアマネの応募が基礎資格を元にできます。
<資格失効あるのはケアマネだけ!>
ケアマネは国家資格ではなく、かつ5年ごとに更新研修(日数要し高額)があります。現役でないと更新しにくいです。子育てや介護離職してブランクがあるケアマネは復帰が難しいです。ケアマネは薄給の壁と更新の壁で減っていきます。
<ケアマネ薄給>
介護職の報酬を増やす施策(処遇改善加算)の中に、ケアマネは抜けています。一昔前、ケアマネの方が給与が良かった時代がありましたが、逆転も多く見られます。ケアマネ試験に受かっても、ケアマネにならない人が増えています。
認定結果遅れのが当り前に
調査員を多く確保しなくては調査の遅れは改善できません。
30日以内に結果が来ることは年々減っている印象です。
主治医の意見書の遅れ
じつは、結果の遅れは主治医の意見書の遅れにも原因があります。
足立区では、担当ケアマネ事業所で調査ができます。調査の委託を了承していれば更新申請の調査票は早く提出できます。(足立区は少数派で、役所が全部するか、他事業所のケアマネに委託される方が多いかもしれません)
認定の遅れは主治医の意見書の遅れの場合も多いです。ケアマネは医療機関へ「まだですか?いつになりますか?」と催促できますが、新規申請ですと患者が医療機関に催促できないと思います。役所がしてくれている可能性もありますが。新規申請での認定の遅れは主治医の意見書遅れが原因の可能性も大きいです。入院先の病院の医師は介護保険の意見書を書くことに慣れていないかもしれません。
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