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グリーフケアと数秘術

夫も仕事も失って絶望しかなかった私は、自分の人生を恨んでいた。

なぜ私ばかりこんな目に遭うのか
私は呪われているのではないか
私は何の為に生きているのか

この疑問が頭から離れなかった。
この先もずっと苦労しかないのなら私は早く夫の場所へ行きたい。
こんな人生はもうイヤだ。

そう思いながら、色々な占いを見ていた。
どの占いを見ても、あまり響いてこなかった。
内容も今の状況とまったく離れているものだったり、なんとなくはわかるけど、なぜかしっくりこない。

ネット上で名前や生年月日を入れると結果が出てくるものには少し飽きていた。不特定多数に当てはまるものでは面白くない。
どうせならまだ知らない占術で直接占ってもらいたいと思って辿りついたのが数秘術の超入門編という講座。
4時間程度でお値段もそこまで高くなかったので申し込んだ。

そして講座の日。
その講座では数秘術がどんなものなのか、そして私が選んで生まれてきた数字を3つ出して説明してくれるものだった。

その結果を聞いて驚いた。
私がいつも我慢して押し殺していた数字のエネルギーを私は今世のテーマにして生まれて来ていたのだ。
逆境にも負けず、自分の意志を貫き、目標を達成するのが私のテーマ。
これを聞いて、それまでの経験に納得することができた。
その他の数字を聞いても納得だった。
自分の本質を言い当てられたようだった。

数秘術では年運のようなものも出せるのだが、それも私に起こった出来事と一致していた。

これはすごい!
私も数秘術をマスターして人に伝えられる人になりたいと思った。

数秘術を知って、どうしても知りたいことがあった。
それは夫は自分の望むように生きれたのかということ。
ずっと我慢してばかりで終わってしまったのではないかと気になっていた。

早速テキストを見ながら夫の数字を出してみると、これもすごく納得する結果で、この数字だったからこうだったのかと思えるばかりで、夫は少なくとも私の前ではありのままを出してくれていたのだと安心した。

そこから私は数秘術にはまり、もっとしっかり学んで人にセッションができるようになりたいと、新しく見つけた講座に参加し、1年程かけてじっくり学んだ。
それまでは自分の事は後回しで、しっかり向き合う事をしてこなかったので、講座を通して自分と対話し、自分と出会い直していった。
自己肯定感も非常に低く、自分は不幸としか思えていなかった私には簡単ではなかったが、少しずつ自分を好きになることができた。

その頃もう一つ学びたいと思い始めたのはグリーフ専門士養成講座。
死別の経験を無駄にしたくない、喪失からの哀しみに打ちひしがれている義母をサポートしたいとの思いから始めた。

最初は自分がサポートするのだと粋がって参加した講座だったが、自分の中のグリーフをまだまだ癒せていなかったことに気づかされた。
ワークの度に泣きまくり、最後はいつも目が腫れあがっていた。
しかしこの講座でグリーフの知識はもちろん、自分の抑え込んでいた感情を表に出し、少しずつ前に進めるようになった。

結局、死別を経験しているからと言って、同じような経験をした人の気持ちがわかるわけではない。
人それぞれ物の見方や考え方、感じ方は違うのだから、その人の想いに敬意をもって、丁寧に聴かせていただくことが大切なのだと学んだ。

そこは数秘術も同じこと。
「この数字だからこう」ではなく、その人がどう思うのかを大切にしていくことが大切。

この2つの講座によって私は自己基盤を整えることができた。
そして、これらの知識を得ることで自分の成長を感じたし、自信もついた。

いつの間にか、自分は呪われているとか不幸だなど思わなくなった。

私にも可能性はたくさんある。
出来ることで人の役にたっていこう。
自分にしか果たせない役割があるはずだ。
笑顔でいることが夫への一番の供養だ。

何よりも、

こんなんで私の人生終わらせてたまるかーーーーっ!!

という、昔からの負けず嫌いの精神が復活した。

そうだ、私には悔しさをエネルギーに変える力が宿っているのだ。
ここから私の第二の人生はスタートした。

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