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やるべきことを選択する勇気

  子育てを終えてからわたしは幼児教育の世界に入りました。最初は受験塾です。小学校受験もしていないのに採用してくださったのは息子の学校名のおかげです。伝統校の強みなのですね。短い期間でのお仕事でしたが、衝撃的にいろいろなことを学びました。たくさんのおつき合いのなか、本当に上手に受験をされる方とも多く出会いました。その一方で耳にすること、目にしたことから感じることも多かったです。

  子どもたちの心は敏感です。子どもは不自然なことが続くと、心が乱れます。心はどうしていいのか、わからなくなり、普通でないことをします。お友達のスカートを切って叱られた子がいました。お母さんは泣きました。こんな子に育てた覚えはない。でも・・だれも子どもの心の声には気がつきませんでした。

 子どもの我慢も限界があります。無理をすると悲鳴を必ずあげます。その限界を知りぎりぎりまで追い詰めるやり方もありますが、あなたはそれを選択しますか?

 親が見ていないところで、悪いことをすることを覚える子もいます。悪いことなんて、本当はまだ知らない世界なのに、大人が一番いやなこと、受験で一番やってはいけないことを、何度も学び、よく理解しています。その通りに本番が出てしまった子もいます。自然に出てくる心の叫びです。

 幼稚園受験や小学校受験をすることは悪いことではありません。小さいころから幼児教室に通うことも悪いことではありません。子どもを天才に育てたいと思うことも悪いことではないのです。何のために受験をするのかを明確しておくことも大事なことなのではないかと思います。子どものためなのか、親の見栄のためなのか。子どもの人生のための受験です。

子どもはいつも親を感じて生きています。どんな気持ちにも敏感です。周りの大人の中の親もしっかりと感じています。その力は絶大です。環境を選ぶための準備に見せたくない世界をつくることはありません。

 未来が決まっているとして、そこに向けて準備するのであれば、少し気持ちが違うと思うのです。信じた道に進むことができる。子どもは一番行きたいと思うところにむかってがんばる心を持っています。受験には大人の勇気も必要です。やるべきことを選ぶという勇気。

  子どもが行きたいというところには、力があります。見学に一緒に行くところは、通える学校にすることです。そんなこと、当たり前。とおもうようなことも、できなくなることもある世界です。

 子どもの笑顔を想像できる学校。親子で笑う事ができる学校。それぞれに価値があるものです。子どもが大好きな場所が一番伸びるところです。将来まで想像できますか?先生との相性はどうですか?あちらこちらの合格を得るために大事なことをわすれないようにしたいですね。通える学校はひとつです。合格は一つあれば十分です。

 子どもは自然に、心のままに成果をだします。そのためにできること選んでいく。やらなくていいこと、思わなくていい気持ち。たくさんあふれています。やらなくていいことも選ぶようにしたいですね。

小さいけれど一生覚えているものです。

愛のある言葉で受験を乗り越えてください。




 

 


 

 

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