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【一橋大学2021年度前期入試数学総評】

一橋大学の数学、全5問の紹介が終わりましたので、総評を行いたいと思います。

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一橋大学 兼松講堂
2008年9月20日、Wiiii撮影、Wikipediaより

今年の特徴はとにかく易しかったの一言に尽きると思います。これは明らかにコロナの影響だと思います。にしても、ちょっと易しすぎたのではないかと思います。受験生の能力を低く見すぎ。

文系の中で数学ができる受験生であれば9割を取れると思います。

各問の難易度ですが、一橋大学の数学の試験時間は2時間。大問は5問なので、1問平均だと24分になります。

この解答時間(小問の場合は24分を均等配分)を基準として
A = 20分以内で完答可能(時間内に余裕で解ける)
B = 24分前後で完答可能(ちょうどくらいの時間で解ける)
C = 28~35分で完答可能(時間が少しかかるけど解ける)
D = 完答可能だが手を出すのは得策ではない(大幅に時間をオーバー)
E = そもそも完答するのが難しい
という形で難易度を表現すると、私の主観では以下の通りです。

第1問. 全体 A
第2問. 全体 A~B
第3問. 全体 A~B、(1) A, (2) A~B
第4問. 全体 B、(1) A~B, (2) B~C
第5問. 全体 A~B

これでも文系と言うことで少し甘くにつけてます。実際にはほとんど A でいいのかなぁ…と。

正直なところ、理系の数IIIと違って、文系の数学の範囲はコロナとは別に履修が終わっているはずで、対策が立てられるかどうかという話だと思うのですが、この辺の大学の入試対策って学校とは無関係に個人で行うものだと思っています。それに、その単元を学習したら、最後は入試問題で試すと思うのですが…

ですので、例年通りの難易度でも入試になったと個人的には予想しています。私は他の最難関大学も(理系だろうと文系だろうと)入試の対策は個人が行うものだと思っているので、影響は皆無と思っているのですが。

(私がそうだったので主観で話していますが。そのくらいのことができないで合格するわけがないだろうと。)

とにかく、今年はあくまで特殊な状況だと思って下さい。来年は元に戻ると思って対策を立てた方がいいでしょう。これは一橋大学に限った話ではないです。

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