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【大阪大学2021年度前期入試数学(理系)第3問】世間的には難しいと評価される微積分の問題ですが…

私は「問題が解法を訴えかけている」を口癖とするほど誘導問題の意図を的確に掴む能力が高いため,この手の問題に対して難しいと感じることはないのですが,おそらくは苦労する受験生が多かったであろうと思います.

この問題を解く側からすると,誘導が懇切丁寧であるため,素直に指示に従っていけば解けると思います.少なくとも (2) までは何も困ることはないでしょう.

おそらく差がつくであろう (3) でさえも,log(1+(k/n)) の和をとっているのだから,(2) に t=1+(k/n) を代入するのは自然です.逆に,自然に思えないのだとしたら素直さが足りないと言わざるを得ません.

誘導問題は,文字通りに解法に誘導するための問題なので,意図が分かればどうということはありません.しかし,相手の意図を掴むことができない受験生が残念ながら多いのでしょう.

これは数学の能力の問題ではなく,コミュニケーション能力の不足です.ご自覚がないとしたら重症です.受験バカになっている証拠.受験が大変なのは分かりますが,どんな状況下でも人としての能力も大切になさってください.

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