弱さを愛する、その先に。
最近、知りました。
自分がHSP「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」
「繊細さん」であることを。
社会人になってムクムクとその特性は現れたのですが、思い返せばあの時も、この時も
小学生くらいのときから
この特性によって自分は悩んでいたのだなぁと。
そして、それに苦しんでいるのは自分だけじゃないんだと知り、
すごくすごく、気持ちが軽くなり、やっと文字を走らせることができるようになりました。
少しだけ、いまここに至るまでのお話しを。
〜2019年春〜
社会人になってすごく気になることが増えました。
挨拶の声が小さい人がいると、あれ?なんだか落ち込んでいるのかな?
キーボードを強く叩く人がいると、あれ?怒ってる?わたし何かしたかな?
あの人困ってそう!私にできることはなにかな?
ミーティングに遅れてくる先輩を見て、なんてあの人は適当なんだ、、
誤字脱字もチェックせず、先輩に頼まれた資料を提出する同期を見て、どうしてこんなに雑に仕事をこなすのだろう、、
早く終わる仕事を終わらさず、雑談ばかりして困る後輩なんか気にせず、みんなを拘束する上司。早く帰らせて…。
気にすれば、気を配れば、無くせるミスを
どうして防がないのだろう。
周りにどう思われるか、どうして気にならないんだろう。
もっとこうしたら、こうできれば上手くいくのに。
頭の中でグルグル、声には出さないけど(正確には出せない)考えは巡り巡り
家に着く頃には疲弊している、
それが私の社会人生活でした。
もちろん、楽しいこともワクワクすることも沢山ありました!
やりたいことを仕事にしている大人たちに囲まれ、わぁ、こんなに真摯に本気に仕事に向き合う人たちかっこいい。。。
わたしも早くこの人たちみたいになりたい。
だけど、
誰も教えてはくれません。
どうやったらそんな大人たちになれるのか。
なのでひたすら観察をして、自分なりに真似をして、本を読んで、あの人たちならどうするかな?考えて、実践して。
休みの日もこれも勉強、経験だと仕事の延長戦がずっと続き、気付けば社会人1年目が終わっていました。
そして2年目に差し掛かる頃、新型コロナウイルスが流行し、入社してくるはずだった後輩たちは当初の2ヶ月遅れで会社にやってきました。
社会人になってからは初めての後輩だったので、すごく嬉しかったし、社会人って大変だけど思ってるより楽しいよって教えてあげたかっし、何よりカッコいい先輩になりたかった。
ある日、後輩たちに向けてプレゼンすることになったのです。2年目の私たちから1年目にやっておくべきこと、働くということについて。
私は今までのメモを掘り返し、1年目にコツコツ勉強し、メモを取り、吸収してきたことを振り返りました。
あ、これやっててよかったなあ。こういう風に気配りできると喜ばれる、仕事を振ってもらえるようになる。自分なりにまとめあげたデータを元に後輩たちに伝えました。
上手く話せたのかわからないけど、発表を終えたあと大尊敬していた上司(正確にはコンサルで入ってくれている社外の人)にこう言ってもらえたのです。
「僕、嬉しいわ。こんなに◯◯さん、成長してくれてるなんて。ほんまに嬉しい。」
その言葉はまだまだ社会人として歴の浅い私だけど、十分過ぎるほどに貴重な褒め言葉で、心の中で何度もガッツポーズをしたし、家についてからはひゃっほーーー!と飛び跳ねたものです。笑
そこから、その上司の言葉はきっとお守りのようになり、ちょっとした自信に変わり、私は前よりも自分の仕事が好きになりました。
あ、近づけているぞ。なりたい大人たちに。
すると不思議。芋づる式に仕事は上手くいくようになったのです。
広報部として担当したプレスリリース(報道機関向けに情報を提供する、会社・事業のことを知ってもらう)をメディアさんに取り上げてもらい、取材に来て頂いたり。
新規事業を任され、子会社に出向することになり、出向先では店舗立ち上げのリーダーに抜擢していただいたり。
2年目でこんなに任せてもらえるなんて…!周りからの期待・プレッシャーももちろんありましたがそれよりも何より、自分の頑張りが認められ、自由にやっていいよと任せてもらえたことがうれしくて楽しかったんです。
だから、休みの日もずっと仕事のことを考えていたし、次はあれして、これして。
次から次へとアイデアは出るし、まさしくスーパーマリオ状態。
何でもできる気がして、どんな仕事も引き受けました。これを頑張るとまた次の仕事に繋がるんだと。
そうすれば、またあのカッコいい大人たちに近づける…!!!
体調を崩すことがあっても2.3日休めば元通りになるし、何より今手を抜くと過去の頑張ってきた自分に申し訳ないから、全力で走り抜けてきました。
だけど。
仕事終わりの帰り道、涙が急に出てきて。
マスクが濡れていることでやっと、あ、私泣いているんだ、と気付きました。
さらに家に着くとそれは溢れ出し、一緒に住む家族にはえ?!どうしたの?!と驚かれ
自分でもわからないけど涙が出てくるの。
自分のことなのに自分が分からなくて、説明できなくて戸惑いました。
朝になるのが怖くて、泣いて泣いて
泣き疲れて朝を迎えることが何度かありました。
大丈夫、大丈夫だと言い聞かせて
いつも通りに過ごしていました。
そうしたら新店のオープンが近づくにつれ
仕事も更に忙しくなりそんなことに構ってられる暇もなく忙しなく、バタバタ。
プライベートも充実させて
仕事もうまくこなして
よしよし、自分よくやってるぞ。
そう、思っていました。
続く。
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