見出し画像

夏の区切りの日に、アイスコーヒーを頭から被りながら考えたこと。


私は飲食店で働いている。

今日は他店へヘルプへ行き、製造のポジションだったのだが、とにかく厨房が暑い。
しかも、ヘルプの5時間休みなしでずっと製造だった。3ー2で分けてちょっと涼しいポジションや仕込みなどさせてほしかった。
黙々と作っていたので、多分大丈夫と思われたのだろう。明後日も行くので、違うポジションもできるよう伝えてみようと思う。

仕事終わって、帰りのバスを待つ間も、車内でも家に着いてシャワーのあともずっと暑い。
身体に熱がこもっていて、完全に蒸されていた。多分、熱中症になりかけていた。

そのあとズンと身体がだるくなり、うごけなくなった。
ひとりがけリクライニングソファを二つ並べて横になってへばっていたら、そばにあったダイニングテーブルからアイスコーヒーが降ってきた。飼い猫のツキちゃんが落っことしてソファと私はコーヒーまみれ。。。

ポンコツな体を起こし、拭き掃除とベランダにソファを干し、クッションとパジャマを洗濯。
別で洗濯をしていた夫が2階から帰ってきて、上はユニクロのブラトップに下はパンツの私を見て爆笑。
もし私が洗濯を干していたら夫がこうなっていただろう。あれが運命の分かれ道だったか。

そのあとツキは私の後をついてまわり「ごめんよ」と言わんばかりの眼差しで見つめてきた。
いいのよ、こちらがあんなところにコーヒー置いてたからなのよ。てーへんなことになりましたが。


飲食は体力的にきついこともあるが楽しい。
マネージャーを目指し奮闘していて、キャストさんのトレーニングや他店のヘルプなどある意味で充実している気がする。

STの仕事は週1の訪問だが、マネージャーへの目処が立てば、 飲食の方へシフトしていくだろう。
勿論、STの仕事の方が国家資格であり時給も高い。けれど、その分感情労働であり心身への影響も大きい。

週1でも腕を鈍らせてはいけないなと働き続けようと始めたが、週1でもツラいものはツライんだと認め始めている。
どちらも楽な道ではない。しかし働いていて、気持ちが割り切れて、結果が見えるのは飲食店だ。


細切れで累計ではあるが10年ほどその飲食チェーンに関わってきた。
「飲食はしんどいだろうし、いやだ」「でもこの仕事は好き」「このままでは生きてけないから資格を取ろう」。いろんなワガママを詰め込んだ20代。STの資格をとった。でも結局はまた戻ってきた。

自分にできることをしよう。
それが自分の心身にとって一番、良いものだと悟った。
お世話になったこの飲食の仕事に私は尽くそう。そう決めて働き始めた。

どこまで行けるかわからないけど、まずは目の前の目標に向かってやっていくしかないなと思う。

降ってきたアイスコーヒーで頭を冷やして、今後の未来を考えた1日だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?