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コンビニの君

コンビニの君

短歌 コンビニの君のピンクの爪色が俺を透過し街を染めゆく

 目覚めればいつもと同じ目覚ましの音。いつもと同じくすんだ天井。ブルーの毛布。10分早めに目覚ましの時間を設定してあるからまだ少しだけ余裕のある、いつもと同じ朝。枕元の目覚ましを止めて、時間を確認する。5時50分。目覚ましを止めた手を毛布の中に戻そうとして、いつもと違う指先の色が目に入った。私は身体を起こし、自分のものじゃないような爪を見

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