好き勝手書く② 「the Big Bang Theory」
最近、Big Bang Theoryにどハマりしてて、5月から見始めたんですが、今日およそ1ヶ月でやっと半分のシーズン6を見終わりました。明日からはシーズン7を見始めるのですが、もう折り返し…ということで早くも寂しくなってきたので、シーズン6までの好きだったことを書き留めておこうと思いました。本当に好き...。
※リンクはAmazon Primeです、Netflixにもあるんですが、シーズン6以降しかないので。アマプラにも英語の字幕があればいいのになー。
最初にちょっとだけBig Bang Theoryの解説をすると、日本語タイトル「ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則」というもので(※Wikipediaはネタバレの宝庫なので注意!)、アメリカの超名門カリフォルニア工科大に勤務するオタク物理学徒たちと女の子たちの恋愛をめぐるコメディーです。割と下ネタきついです笑。終わり。
このドラマ、2007年から始まって2019年まで12年続いたんですが、Big Bang Theoryの何が一番魅力かな?と考えた時に第一感として来るのが、この12年という長い時間の中で、ドタバタコメディながらも確実に主人公たちの成長や変化を描き出している点かなと思いました。まだ半分しか見てないんですけどね笑。メインの登場人物が7人いて、個々の人間がコミュニティに関わることを通じてこんなにも変化するのか、これが人生なのか〜!と思いながら見ています。かけがえのない友人と恋人を通じて、人はこんな風に転じていくのだと、人生の素晴らしさを描いていると思います。
ところでこれを書いていて思ったことがあります。物語は変化を描くものなんですね。明確に理解したの初めてだなー。これは音楽にも関係あるなと思いました。というのも、私は西洋古典音楽の知識しかないのですが(それすらも貧弱ですが)、例えば西洋のクラシックの場合、音楽を表現するにあたり主に和声の変化を通じてダイナミクスを演出していて、最初と最後は同じ和声で終わり、その間で一定のルールの範囲内で和声を変化させる、そのダイナミクスが物語になっていると理解しています。多分、音楽=ダイナミクス=物語で、あらゆる物語は変化を描いているのかなと思いました。その始まりと終わりで、どう変化したのか、その変化の途中経過はなんだったのか、という感じ。旅やな。
さて、本題へ。各シーズンのメインイベントについて整理。最初の方ほとんど忘れてるなw。
シーズン1:最終話にてペニーとレナード初デート
シーズン2:レナード、ペニーは各々の恋人とフリーに過ごす
シーズン3:レナードとペニーが付き合い始める、バーナデットとハワードが付き合い始める、最終回でシェルドンとエイミーが出会う
シーズン4:レナードがプリヤと付き合う、バーナデットとハワードが婚約
シーズン5:レナードとペニーが再度付き合い始める、シェルドンとエイミーが付き合い始める、最終話にてバーナデットとハワードが結婚
シーズン6:最終話にてラージが女の子と素面で話せるようになる
こんな感じですかね。シーズン5とシーズン6が激動で泣きまくった!
特に感動的で忘れられない回は、以下の4つかな〜。
・2-11:クリスマスプレゼントでシェルドンがペニーにハグする
・5−24:バーナデットとハワードの結婚式
・6-1:シェルドンがエイミーに大切に思っていることを伝える回
・6-24:ラージが素面で女の子と話せるようになる
2-11は本当にやばかった!シェルドンが初めてペニーに心を開いて通じあった回だと思う。シェルドンの感情が溢れてるのが尊すぎて泣いた!!ペニーも本当に嬉しそうだった…。
5-24の結婚式も大号泣だったな。。あんなに感動的な結婚式があるかな。友達と家族がいればこんなに幸せなんだな。すごかった。本当に幸せだった!!!!
6-1もびっくりした。シェルドンがスパイダーマンの引用でエイミーに気持ちを伝えるところのシェルドンの顔が穏やかすぎて、別人みたいだった。ちなみにアマプラだと毎回各シーズンの1話のどこかのシーンが扉絵として表示されるんだが、その扉絵がこの時のシェルドンの穏やかな顔で毎回悶えた。
6−24のラージの女の子恐怖症克服も泣いたな。。。これもペニーが受け止めてあげたんだった。。
覚えてるシーズン5とシーズン6ばかりになってしまいそうw。
エイミーはシーズン3の最終回で登場して、シーズン4・5はペニーのこと"Besti!"って呼んでて暴走してた感あったけど、いつの間にか落ち着いてた感あるな。例えば、5-8でバーナデットが花嫁衣装選びにペニーと二人で行ってた時とか含めて、シーズン5はずっとバーナデットの結婚式で式辞読むことを自慢してたけど、シーズン6は"Besti!"言わないし、シェルドンのことも上手くコントロールwして始めたように思う。バーナデットの結婚式を頂点にして、エイミーが正式にこのコミュニティの一員として馴染んできたって解釈なのかな。
ちなシーズン7は初回から、ハワードのキノコヘッドが小さくなって、いい夫婦を築いている男性特有の余裕みたいなの醸し始めてて、キュンってなった。ハワードかっこいいやん。
シェルドンについては、シーズン6でポリコレ系で放送していいのかレベルの女性蔑視発言を繰り返していたので、この辺りは今後、エイミーへの敬意を持ち始めることと一緒に伏線回収されることを祈る。特に引いたのは、6-12と6-20。見てて、女性として普通に不愉快だった笑。6-12の卵サンドは本当にやばかったし、美人助手がシェルドンの下にいるのが信じられない。6-20の人事のMrs. Davisに奴隷問題のDVD渡したり家庭問題について触れているのもびびった。しかもテニュアの最終候補に実績がいいから推薦しましたって、まじかーい。それでいいんかーい。大学ってやっぱ競争力を維持するためにも、性差別・人種差別マインドの人でも残さざるを得ないのかな。エンジニア・サイエンス系だと特に。大学という公職だしアメリカはもっと厳しいのかと思ってた、実際のところはどうなんですかね。でも、その辺りも含めてアメリカにはこのくらいの感覚の人がうようよいるのも社会問題として事実なのでしょうね。
個人的に、シーズン4までのラージはちょっと暗かったと思うんだけど、シーズン5からシーズン4までの暗さが抜けて、ちょい無神経&たまに女々しい&能天気キャラになってて、変わったな〜と思った。そしたらシーズン6でスチュアートと仲良くなってて、似た者同士感あった。そしたらルーシーとデートし始めて、おいおい大丈夫か?!と思ってしまったw。結果ルーシーがいなくなったら犬に入れ込んでたけど。ルーシーに対して、「自分より精神的に不安定な女の子が魅力的に見えるんだ」って言ってたのはドン引きしたなあ。この辺り、Big Bang Theoryは各人の心の闇をきわどく攻めていると思う。心の闇が出てきてないのって、シェルドン、バーナデットくらいかな。みんな何かしらコンプレックスや根本的にinsecuredになる問題を抱えて、たまに奇行に走ったりしながら、何とかそれを克服しようともがいている様子が描かれていると思う。たまに見てて本当に辛いもん。ラージの問題の根本ってどこにあるのかな?過干渉な両親、めちゃくちゃ裕福、本国から離れて一人で渡米、女の子と話せない、酔っ払うと話せるようになるけど尊大、経済的な親への依存、自国文化について他人が話すのを嫌がる。ステレオタイプ化されたインド人なんだろうな、自国を誇りに思うインド人が見たらとても怒りそう。日本人がこう言う描かれ方される場合どんな感じなのかな?アニメ好き、出っ歯+カメラ、「自国文化について他人が話すのを嫌がる」とかは日本人もありそう、とりあえず人に賛同する、時間にうるさい、残業したがり、富士山〜とかかな。なんだろう^^;。国際社会の中で日本人がどう見られているのか気になる笑。他人からどう見られるのか気になるのって、自分のことを自分で理解してないからだよねと今思った。自分のことを理解してれば、他人の視線が気にならなくなる気がする。日本人が過剰に自国文化をアピールしがちなのとか(Youは何しに日本に?という忌まわしき番組)とかもここら辺に起因するのかな。まあ私も日本人が国際社会からどう見られてるのか知りたいけど笑。。日本人は日本文化をもう少し理解したほうがいいのかもな。で、話がめちゃくちゃ逸れたけど、ラージの性格についてはまだちょっと分からないので、今後ラージの問題が解決されるときに、なんで解決されたのかを再度考えてみたいと思う。ちな、Big Bang Theoryを哲学的な観点から考察した公式本もあるみたいでポチったのだけど、輸入本なのでアマゾンからまだ届かないw
しかしやはり、シーズン5と6はバーナデットとハワードのシーズンだと思うんよ。出会いからいい夫婦築くまで見せてくれてるからな。この夫婦歩み寄りの歴史が大変勉強になる。バーナデットとハワードの関係で最初に勉強になったのは、4-23で、ハワードがお母さんに婚約を伝えた後に倒れて病院へ運ばれた回。この時、ハワードがとても当惑していたのでバーナデットは婚約の件がハワードのお母さんを傷つけたのではないかと悩んでいた。しかし、実はハワード母は婚約がショックだったのではなくて、バーナデットと食べた昼食に当たったのではないかとバーナデットを心配していたんだよね。お母さん本当優しい。それでお母さんの気持ちが明らかになった時、バーナデットがハワードに、「あなたは私に、婚約がお母さんを傷つけたののではないかと心配させたのよ」と怒ったんですよ〜。ここほんと反省した。私もハワードの気持ちになって、婚約がお母さんを・・・と思ってた。これって、ハワードはお母さんが婚約を受け入れてくれないんじゃないかと不安だと思っていたこと、それによってバーナデットに婚約の妥当性を疑わせたということ。この台詞、とてもクリティカルだということは分かるんだけど、何かイマイチしっくりこない。バーナデットが怒っていることは人間関係においてとても本質的で、この怒りの観点は今までの私の観点にはなかったことなのでよく理解したいのだが難しい。。
シーズン5ではバーナデットがハワード家に置いてどんどんハワード母化していて、笑った。シーズン6では別居が進んだので見られなくなったけど。バーナデットってバランスがいいし、とても柔軟な人だなと思った。人間としてrobust。ちょっと何話かわからないんだけど、シーズン5ではハワードがバーナデットに「明日は僕の歯医者送ってくれればそれでいいから」とか言ってたのに、その後、シーズン6になって別居を決心したハワードが父親が出て行ってからお母さんを寂しくさせないために手品を始めたという話をして、バーナデットが泣いて、それなら戻るわよ!と寄り添う姿を見せたのも泣いた。みんな寄り添いあいだ泣。まあ、シーズン6の途中でラージがハワード母に監禁された所は流石に笑ったけど笑!
しかもシーズン5と6は、バーナデットとハワードだけでなく、みんなの人間関係が安定期に入る時期なのだと思う。まずレナードとペニーが再度付き合いを始めて、シーズン5ではレナードがペニーに愛情を求めすぎたりもしていたけど、シーズン6ではとても良い信頼関係になっていて泣いたなあ。北海探査の時も、全く迷うことなく応援してたし、4ヶ月も耐えてたし、心からレナードを信頼していてよかった。良いカップルじゃ。4ヶ月の間に髪の毛のブリーチが抜けてたのは笑ったけど笑。エイミーとシェルドンは6-1のスパイダーマン引用を機に、シェルドンがエイミーを少しずつ大事にし始めるし、エイミーもシェルドンの愛情が足りないことへの不満を乗り越えて、そういう人なのだと受け入れ始めたと思う。シーズン6では節々でエイミーがシェルドンのことを心から尊敬して、大切に思っていて、誇りに思っていることが伝わってきて、涙ちょちょぎれたな。シーズン6は神シーズンだわ。そうそう、英会話の中で、"I'm proud of you, xxx!"と言う表現がめっちゃよく使われるのが気になってた。お互いを尊敬しあっている関係って素晴らしいと思う。こう言う気持ちを互いに伝え合う文化って日本ないよね、そういう言葉欲しい。そして、"I'm proud of you!"と言ってもらえるような人間になりたい。やはり、言葉が思考を定義するところってあると思う。「この人の友達であることを誇りに思う、友達のあなたを誇りに思う」という気持ちは、とても高尚に聞こえるけど、どんな人間関係にも当てはまって然るべきだし、あらゆる人間関係の基底になるはずだよね。海外に行って、お互いに"I'm proud of you!"と言い合えるような人間関係を築いてみたい。似た台詞で、"I'm happy for you"とか"I'm so sorry"があるかなと思う。こういう感情の伝え方って日本語ではあんまりしない気がする。誰かが何か良いこと・悪いことがあった時に、「あなたのことで(あなたのために)私は嬉しい/悲しい気持ちです」って素敵なコミュニケーションだと思う。これぞ共感というか、sympathyって感じ。「あなたのことで私はこう感じてるよ!」っていう気持ちを直接伝えてもらえるのは、「よかったね!」とか「おめでとう!」と言われるよりずっと嬉しい。そうか、じゃあ私もこれからは、「嬉しいです!!」という言葉を付け加えてコミュニケーションすることにしよう(^o^)/。話逸れまくった。シーズン6は、ペニーとシェルドンの信頼関係も強化されたと思うな。ずっと前からではあるけれども、ペニーがシェルドンのお姉ちゃんみたいになってるもん。そして、シェルドンが自分にとってペニーがかけがえのない人であるということを自覚しているのも分かってきた(レナードがいなくなる4ヶ月の描写で)。
毎回のお話の中で、シェルドンの笑顔が見られたり奇行が見られるのがとても癒しなんですが、こうして書き始めると意外とシェルドンについて書くことがあまり無い笑。彼は一人で完結していて、確かに奇行はするけど、それが何か心の闇に根ざしているものでは無いからかなあ。私は人の心の闇に興味があるのか?笑。でも、シェルドンの頭の中が、どういう基準で人を信頼する/しないとなっているのか、何を許容するのかしないのか、というのは気になる。彼の場合は、パターン集めればルールベースでそれを解明することができそう。それでも、あんまり感情表現をしない方だから、2-11や6-1みたいに彼が愛情表現を行った時のプレミア感はすごくてめちゃくちゃレアだから記憶に強く焼きついてしまう。シェルドンは気高くて、でも実は甘えたがりな性格なのが愛おしいね。
ところで、しばしばバーナデットとエイミーがお互いのパートナーのことで争っているのが面白いなあ。私自身もこれからそういうの経験することありそう(彼氏いないけど笑)。この心理、分かるかもしれない。やりたくないと思っていてもやってしまうのかな。私も仲良し3人組の友達がて残り二人とも既に結婚しているので、私が結婚したら明らかに6人で集まる会合が開かれるの目に見えているけど、お互いの旦那でベーゴマする時がいつか来るんだと思う。あんまやりたくないけどなw。ところで、ペニーって何でタンクトップいつも着てるのかわからなかったんだけど、最近暑くて家でタンクトップ着始めたら涼しさに感激してる。
ふむ。なんとなくわかってきた。各人が抱える闇について。
・レナードの自己肯定感について:女性に自分の意見を言えない自信のなさ。これはペニーと再度付き合い始めた頃から改善された気がする。研究についての自己肯定感の低さは、1-9が痛ましかったな泣。学会の発表をするか否かでシェルドンと言い合いになって、発表の場で究極の自己開示みたいなの始めちゃった時、見てて本当に辛かった。。けど、この後、研究についての自己肯定感の低さはあんまり取り上げられない気がする
・シェルドンの自己肯定感について:1-12でデニス・キムが現れた時は悲惨だった。そして、「工学ラボ、ちょっと腕の立つ労働者が、天才の構想を形にする場所。やあ科学のウンパルンパ達。」という名言笑!あとはクリプキに共同応募のレポートで負けた時かな。研究以外での自己肯定感だと、レナードやエイミーを失いそうになった時に、無自覚に猫を飼い始めたりはしてたな。
・ペニーの自己肯定感について:シーズン2で美人な女の子が5階に引っ越してきた時は辛かった、、今日の中華は私のおごりよ!みたいなこと言ってた。あと、シーズン4くらいで現役彼氏たちの頭の悪さに耐えられなくなったあと、コミュニティカレッジに通い始めたりしたところかな。シェルドンからcondescendingされすぎて、自信を失っている節がある。レナードも無意識に学問を推奨するようなところがあるからなあ。でもシーズン6に入って、この二つはどちらも改善されてるような気がする。
・ラージの自己肯定感について:上に書いたけどまだよく分からない
・ハワード:彼は自己肯定感は低くないと思う。お母さんとの関係がやばいだけで。でもお母さんのこともとても大切にしてるし、ちょっと自立してないだけで、いい人だよね。バーナデットとハワードが二人とも健全な自己肯定感を持っていて、それで上手く行っているのがわかってきた。
・バーナデット:特に問題なし。
・エイミー:特に問題なし。最初はちょっとペニーに対する愛情が重すぎたけど、今は距離の取り方がわかってきて問題なし!
なるほどなあ。みんな自己肯定感で問題を抱えてるんだ。こうして見ると、レナードが家庭環境的に一番根深いように思うけど、彼は意外とタフでペニーとも上手くやっているし、何よりシェルドンの理不尽にも耐え抜いているよな。生まれ持った忍耐強さが効いているのかな。それに対してラージはちょっと理解しがたい。ラージだけが未だに彼女ができないで終わりそうな空気あるので、実は彼が一番根深いのかな、今後何かわかることを期待。
先日から何か作品について書こうと思い始めて、こうして書き始めているのですが、好きな作品についてだったら色々書けるな〜と理解し始めた。中高の読書感想文とか苦痛でしかなかったけど、興味が湧かなかった本について書くのは苦痛だから、せめて、どんなレベルのどんなジャンルでもいいから1万字とかの方が良かったと思うな。
あとわかってきたのが、作品の事実と、事実からわかる構造と、自分の感情に基づく解釈を行ったり来たりさせながら、自分なりの解釈を作っていくんだと思った。Big Bang Theoryくらいの大作だと大変だけど、短歌・和歌、短編小説くらいの規模から書き始めたら上手くいきそう。次はシャーロックホームズで試してみようかな〜。
なんかもうちょっと網羅的に書きたかったのだけど、しょうがない。
今日はこんな感じで。