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いちばんお気に入りの服を着て出かけたら

私は講師のお仕事をしていて、4月になって新しいクラスが始まった。勤務時間外の準備に結構時間がかかる。だから、効率を優先するとしたら、どこにも出かけず自宅にこもって仕事を片付ける方が断然いい。

でも、今日は少し前に見つけたお気に入りのカフェにどうしても行きたくなった。そこまで遠くないけれど、一駅電車に乗って、15分くらい歩く(私は車の運転ができない)。

今日自宅で仕事を片付けて、明日行こうか。

・・・でも、明日は雨予報。やはり今だ。

ひとりでちょこっと出かけるだけなんだけど、今いちばんお気に入りの服を着た。ミモザの柄のブラウス。私にとっては少しよそ行きのブラウス。

以前は、服に限らずお気に入りのものを大切にしすぎてお蔵入りさせてしまうことが多かった。でも今は、意識して日頃から使うようにしている。

すると、

すごく気分があがる。ウキウキする。


今日も、ブラウスのおかげで心の中はスキップしていた(←単純な思考回路)。

カフェに行く道を少し遠回りすると神社がある。神社に行く道を通り過ぎたときに、ふと神社に呼ばれているような気がしたけれど、

『神社はまた今度、もっと早い時間に。神様また来ますね。』

心の中でそう言って歩き続けた。が、次の瞬間立ち止まって、少し考えたあと、引き返してお参りした。理由は自分でもわからない。ただ神社の方に足から引き寄せられるような気がしたのだ。

前回訪れた時には梅が咲いていた境内ではたんぽぽが咲いて、綿毛が舞っていた。
特に急ぐ理由もないので、ゆっくりお参りした。おみくじも引いてみた。

大吉!!

神様に『よく来たね』って言われたように思える。

その後、目的地のカフェでコーヒーとケーキを堪能し、仕事もした。
結果的に思いのほか仕事が捗ったうえ、適度に歩いて身体もスッキリした感覚だ。

出来事だけ切り取ると、ただ近所の神社とカフェに行って、仕事をしてきただけ、という見方もできるけれど、間違いなく私にとってはすごくハッピーな一日だった。

同じ出来事でも、気持ちの持ちようですごく豊かな感覚になるのだと気がついた。

そして、その「気持ちの持ちよう」をプラスにするきっかけは「お気に入りの服を着る」ような、ごくささやかなことだったりするのだ。

おみくじには、


こころをすなおにし身持ちを正しくすればますます運よろしく何事もおもうままになるでしょう 欲をはなれて人のためにつくしなさい

と書いてあった。「身持ちを正しくする」のがどういうことか、正直言って私には確信が持てないのだが、心を素直にすることなら心がけられそうだ。・・・小さいことでも人のためにつくせたら嬉しいな。おおげさなことでなくても、例えば家族が喜ぶことをしてみよう。

何か美味しいものを作ろうかな。



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