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なんかごめんなさい

昨日、言葉について書いたばかりだ。

ドラマ『舟を編む』の感想やら書いた。
とても面白いドラマだった。

で、ドラマの中のセリフ

「この世に悪い言葉は存在しません」

「悪いのは言葉ではありません。選び方と使い方です」 

が心に響いたと書いた。

うん。嘘ではない。

先日「言葉が好き」なんていうタイトルでエッセイも書いた。
プロフィールにも書いている。

嘘ではない。

いや、ちょっと嘘があった。

嫌いな言葉がある。
あるのだ。

少し前ので言うと、
ファッション界などで使われる言葉 

「抜け感」

ブラウスなどを羽織る時、襟を少し後ろに引く感じのあれ。

ファッションアドバイザーなどが、
「こんな風にすると、抜け感があっていいですよね」なんて言ってるのをよく観たり聞いたりしたが、

「うるさいよ」

と言う気持ちになる。なっていた。

抜け感抜け感うるさいなと。

こないだ「相方」と言う呼び方も、note界隈の片隅でちょっと話題になった。
なんか鼻につくと。
その類いだろう(違うのか?)

「世界線」というのもダメなんだ。
「え、人生何周目?」も。

なんでだろ。
「チッ」ってなる。

全くもって個人の主観、好みの問題じゃないか!
なんで嫌いなのか説明もできない。
嫌いというか苦手な感じ。

なんかごめんなさい。

そして「フェーズ」も嫌だ。
「段階」でいいじゃん。と思う。
いや、これに関しては、noteの過去記事で好んで使っている。一回きりだが。

何年か前のクドカン(宮藤官九郎)が書いたドラマ『俺の家の話』で、主人公(長瀬智也)の妹(江口のりこ)が台詞で何度も言っていて、主人公がその「フェーズ」の意味がわからず聞き返すと、妹が「使ってみたかっただけだよ!」とちょっとキレ気味に答えるのだ。
それがすごく面白かったので、noteのエッセイの中で使った。
使ってみたかっただけだよ。

なのに今聞くとイラっとするのだ。

なんなんだこれ。

みんながやたらに使い出したから?
そんなこと言ったら「ヤバい」はどうなる。
使い倒されてるぞ。
なんせいろんな意味で使えるし、自分も使っている。
これは全く嫌じゃない。

基準はどこにあるんだ。

ついでにもう一つ言っちゃう。

『ボクらの時代』とか『A-Studio➕』とか、トーク番組、対談ものが好きでよく観ている。

上のどちらでもなかったのだが、あるインタビューだか対談で、聞き手の若い女性がずっと「たしかにたしかに」って言っていて。
必ず2回繰り返す。

「そうですよね」
「なるほど」
でも良かっただろう。

いや「たしかに」でもいいんだ。
が、「たしかにたしかに」がなんか知らんけど気になって。

あ、これはその子が終始これしか言わなかったからイラっとしたのかも知れない。繰り返され過ぎたのだ。
うん、きっとそうだ。

でもやっぱり一回でよくない?

あと「サレ夫」
なにかと話題のドラマのサブタイトルに出てくるやつだ。
ちょっと気分が悪い。使いたくない。

悪い言葉はないって『舟を編む』で馬締が言ってたけど……。

やはり言葉が好きって胸張って言えないかも知れない。
めちゃくちゃ好みあるじゃん。
(めちゃくちゃって程ではない)

それはそれでいいのでしょうか。
どうなんでしょう。

なんか。
なんかごめんなさい。


目が冴えちゃって、深夜に書いてます。

フェーズについてはクドカンも思うところがあり、敢えて妹に「使ってみたかったんだよ!」と言わせているのかも。なんちって。

ちなみに好きな言葉は
「クワバタオハラがおったらそこは大阪や」です。なんちって。

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