見出し画像

彼女と私の毎日

アラームが鳴ったり鳴らなかったり。
ん〜〜と伸びをして半身を起こす。

どっからか、テコテコ彼女がやってくる。

なんでわかるんだろう。
半身起こしただけなのに。

目の前に彼女が端座して、鼻と鼻でチューをする。

布団をはぐってトイレに向かう。
ぶつかりながら一緒に歩き、彼女は静かに外で待つ。

スッキリして出てくると、迷いなく、尻尾をフリフリ風呂場へ向かう。

彼女に先導されて風呂場へ向かい、中に入って小窓を開ける。
彼女はサッと洗面台に飛び乗って、その小窓から外を見る。私は鏡に向かって歯を磨く。

洗面台に足を置き、みょーんと伸びて外見てる。

シャカシャカ
今日は何見てんのかな?
鳥さんがいるのかな?
シャカシャカ

歯ブラシをくわえながら、私もちょっと覗いてみる。

***

さあて、ご飯食べようねぇ。

彼女のお皿にカリカリ入れて、
私は夕べのお皿を洗う。

***

昼間はだいたい寝てるから、その間に買い物へ。

帰って来ると、玄関のすりガラスに彼女の姿が透けている。
自転車の音で気づいたか。
ナーンナーンと鳴いている。

ハイハイただいま、はっはっは。

買い物袋を両手に提げて、台所まで持って行く。
ぶつかりながら一緒に歩き、あまりにも近いから、三度に一度は足を踏む。

ンギャ!

ごめんごめん、はっはっは。

***

夕支度をする前に、洗濯物を取り込んで、とりあえずバサァとその辺に広げ散らかす。

こらこらこら、今畳んでるから。
ちょっとパンツ引っ張らないでー、はっはっは。

***

さあて寝るか。
私が布団に入る頃、やはりどこからともなくやってきて、私の太もも辺りでぐるぐる回り、ベストな位置が決まったら、そのままドスンと丸くなる。

***

彼女と私、だいたい毎日こんな風。

私のルーティンなのか、彼女のルーティンなのか、もはやどっちかわからない。

会話の締めは“はっはっは”

案外毎日笑ってんな。


ちょっと幸せなルーティンだ。






#わたしの習慣

この記事が参加している募集

#日々の大切な習慣

with ライオン

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?