一人暮らしのきっかけ

ディケアにいるおばあちゃんが点滴で栄養や流動食で生き永らえている今年の夏のことでした。
いつ亡くなってもおかしくないから黒い服とか用意して準備はしておきなと母に言われていました。

おばあちゃんが大丈夫な時「長生きしたくない」と言っていたのでこんな風に生き続けるのはいいことなのだろうか、単なる父の我儘とかおばあちゃんの年金目当てなんじゃないだろうかと思いつつ、今までのことから私が何か言おうにもどうしようもないので、せめてディケアで少しでも嬉しい時間が増えているといいなと思っていました。


話は変わってうちの隣の家のおじさんはよく家の前でおじさん達で集まって大声で話していました。
父も時々挨拶して話していたので仲が良さそうでした。

うちにはエアコンが無いので扇風機と窓を開けっぱなしで毎年過ごしています。
最近の暑すぎる夏は暑いのが苦手な私にはつらすぎるものでした。
網戸で窓を開けっぱなしなので隣のおじさんの声がよりうるさく、暑いのも手伝って余計イライラさせました。

シャワーの時、脱衣所の窓の外がすぐ隣の家の玄関なので、暑い中裸になったり着たりする時にずっとおじさんの声が聞こえてくるのがすごく嫌で、一度は窓から離れていたのにも関わらず窓から隣のおじさんの頭がちらっと見えてすごく気持ち悪かったです。

私に昔「風俗で働いて金を稼げ」とか勝手に私の名前を使って懸賞に応募したりしていた父と仲の良いおじさんだから、もしかして「ぶさいくのデブだから見ていい」とか言って小金を稼いでいるのでは…と疑ったりもして余計気持ちが悪くて、シャワーに入るたびに声が毎日聞こえるのがストレスでイライラが酷かったです。

しかも私がシャワーが終わってからもう一度脱衣所の洗面所で手を洗いに行くとおじさんはいなくなっているので余計疑ってしまいます。

母に相談しても「我慢しなさい」の一点張り。
「嫌だったら窓閉めればいいでしょ」とも言われたけど暑い日に閉め切ってシャワーに入るのはそれはそれで拷問でした。

暑さもあり、毎日行き所の無いイライラがたまりにたまって、窓の外に「うるさい!」と自分の出来る限りに叫んでしまいました。
でも喋りがおさまることは無かったし笑い声も聞こえました。

いつも部屋に引きこもっていた父も、その時間に限って買い物に行って帰ってくる時間で、おじさんと話してる声が父の声っぽい時もありました。


ある日「うるさい!!」と叫んでイライラして窓の下の壁を蹴りました。
姉が生まれた頃に建てた古い家だからか簡単に穴が開きました。
それでもイライラはおさまらないし、でも穴をあけたことの申し訳なさもあるし。

とりあえず自分で開けた穴は自分で直そうと、ネットで調べたり建築関係のネットの友達に聞いたりしました。

買い物に行く余裕が無いので姉に必要な道具を買ってもらうことにしました。

数日後に姉から「道具買って帰ってきたら父が勝手に直していた、よりによって買ってきた日に…」と連絡が入りました。
でも自分でちゃんと直せるか不安だったし、心の余裕もだいぶ削られすぎてて行動するのが辛かったし、また声が聞こえる中でやらなきゃいけないのも嫌だったので直してくれたことには少しほっとしました。
ただ買いに行った姉に申し訳なかったですが。
なので少し多めに買った道具のお金を渡しました。

ちなみに父が昔酔っぱらってあけた他の部屋の何個かある穴は今でもふさいで無い状態です。
自分の開けた穴はそのまんまかよ、とまたイライラしました。


そんなことがあっても、隣の家のおじさんは私がシャワーの時に外で大声で話しているし私のイライラゲージも溜まる一方でした。
録音してネットに晒そうか、警察に相談しようかとも思いました。

しかし家族は近所とのトラブルはやめて欲しいから何もしないし何もしてくれないんだし、なら我慢しなきゃダメなのか…とも思いよりイライラしました。


長くなったので次回に続きます。
ここまで読んでくれた方ありがとうございました。

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