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【元ホテルマン】ラグジュアリーホテルの楽しみ方3選 

ホテルの楽しみ方に正解はないけどあえて言わせて


みなさまこんにちは。
私は某外資系ラグジュアリーホテルに20年ほど勤めておりました。
そして私自身もホテルを客として利用することが大好きです。

数か月におよぶ長期出張で自社の系列ホテルで働きながもプライベートもそのホテルに宿泊するという、ホテル勤め人にしか経験できない使い方もしてきました。

ちなみに、タイトルは「ホテルマン」とありますが私は女性です。
「ホテルウーマン」が正しいのでしょうか。
ですがなんでもいいので私は自分で「ホテルマン」と表現しております。

そんな私のホテルの使いかたをご紹介してみようと思います。

ホテルでの過ごし方、価値観は人それぞれで千差万別です。
決して私の使い方が正解というわけではありません。
ホテルライフの楽しみ方の一つということだけです。

「そんなこと知ってるよ」「そんなのお金の無駄じゃん」「ホテルは寝るだけでいいよ」などなどいろいろなご意見があるかと思いますが、もしもどなたかの参考になり、素敵な思い出作りにほんの少しでも貢献できれば幸いです。

※注意
一部の方にとっては不快に思う表現や考え方があるかもしれません。
あくまでもこれは私の個人的見解と過去の様々な経験をざっくりとまとめて文章にしたものであり、特定の人物を思い描いて述べた意見ではありません。
中傷することを意図してはおらず、楽しんでいただきたい一心で書いております。
何卒ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。

その1:お金は極端にケチらない

これはラグジュアリーホテルに泊まる上で私が大切にしていることです。
出費をできる限り抑えたいのであればビジネスホテルに宿泊したほうがよいと思っています。
「なんだホテルを儲けさせたいだけか」なんて思わないでください。
何十万もするスイートに泊まるべきだと主張しているわけではありません。

私が考える極端にケチらないとは以下の通りです。

▶死にもの狂いで1円でも安く泊まる方法を探さない
▶死に物狂いで宿泊ポイントを貯めない
▶ホテル内の有料サービスも必要であれば使う

各Webサイトを比較して同じ客室であれば安いところで予約したいのは普通のことなので何ら問題はありません。
また、サイト上でお得なキャンペーン(ディスカウント、ポイントアップなど)が開催されていれば利用するべきです。

私が言いたいのは、予約してからチェックイン日までの間に何度も何度も何度も何度も各サイトをチェックして少しでも安く泊まれないかと、それだけに固執することはやめましょう、ということです。

よくいるのです。
予約とキャンセルを5回、10回、20回と繰り返す人々が。

実は、はっきり言って迷惑なのです。
いくら無料キャンセルの範囲内だとしても、予約をした先には人がいて、全ての予約に対して業務が発生しているのです。
入力した予約はチェックイン日まで放置されるわけではありません。
何度も予約と取消を繰り返す人は「面倒な客」として認識されるかもしれません。
そうするとホテル側は警戒しますので、客側にメリットは一つもないでしょう。

そしてそれに付随してくる宿泊ポイントにも過剰に固執するのはやめましょう。
もちろんポイントがたまればうれしいです。
ポイントアップでより多くたまればウキウキします。
それで次回の宿泊料金が安くなれば心弾みます。
それは普通の感情なので、ぜひポイント利用を楽しんでください。

でもよくいるのです。
ポイントに命をかけている人々が。
1ポイントでも得をするために躍起になり過ぎているのです。
1ポイントでも損をしたかもしれないと思うと烈火のごとく荒れ狂う人々が存在するのです。

ですから目を皿のようにしてネット上を駆け回らないでください。
よっぽどのことがない限り、大幅に料金が下がることはまずありえません。
自分なりに吟味してその料金で納得したのならそれでよしとして、チェックイン日までの日々をわくわくしながら楽しく過ごしましょう。
そんな血眼になった姿ではホテルを心から楽しめません。
それがラグジュアリーホテルを楽しむための「心の下準備」だと思うのです。

また、ホテル内のものは飲み物にしろ、ランドリーサービスにしろ、一般的な価格より高いです。
ですが必要であれば使ってみてほしいと思います。
特にランドリーサービスは一度は使ってみてください。
近くのコインランドリーを探して汚れた衣類を運び、仕上がりを待ち、またホテルまで歩き、アイロンを借りてシワを伸ばす、、という手間をかけず約束の時間に手元に戻ってきます。
非日常を楽しみ優雅な気分で過ごすにはうってつけのサービスではないでしょうか。
夏場になのに前日と同じシャツをそのまま着ているためか襟や袖口が汚れている客をチェックアウト手続きの際にたまに見かけました。
残念な気持ちになってしまいます。

その2:ホテル朝食を楽しもう

今回、一番言いたいことはこれと言っても過言ではありません。
みなさま、是非ホテルに宿泊したら朝食を召し上がってみてください。

はい。わかります。ホテルの朝食は高いのです。
ランチの方が安いのが一般的です。

なぜホテル朝食は高いのか?

朝食のスタート時間はだいたい6時から6時半くらいです。
遅くとも7時には始まりますので、それまでに準備をしなければなりません。
ではキッチン、ベーカリー、ペストリー、フロアサービス、キャッシャーなど、従業員は何人必要でしょうか。
またそれらの従業員は何時に出勤すれば準備が間に合いますでしょうか。
その時間に間に合うための出勤方法はどうでしょうか?
そしてホテルには休みがありません。
365日、そのマンニングと食材を完璧にそろえる必要があるのです。

365日いつでも早朝に朝食を食べられるところはそう多くはありません。
ファストフードやカフェなどはいつも営業していますが、朝食メニューは簡素になっていることがよくあります。
それかもともと手のかかるメニューは置いていないかですね。

早朝に食事を提供するのはとっても大変でお金もかかるのです。

ホテル朝食が好きな理由

私はホテルに宿泊した際は必ずといっていいほど朝食を食べます。
ビュッフェ形式であればほぼ100%食べます。

そして実は私にとって朝食料金は高いものではありません。
勘違いしないでいただきたいのは、決して私はお金持ちではないということです。
(一番大好きな銘柄の納豆は95円。2番目に好きな銘柄は69円。
30円ほどの差を惜しんで98%は69円の方を買っています)

一般的には高いと感じる人が多いであろう金額も、私にとってはそれだけの価値を感じているということです。

では何がそんなに好きなのか。
その空間です。
味は二の次なのです。
その空間に座らせてもらえるだけでその料金を支払った価値を感じてしまうのです。

洗練された空間。
制服を身にまとったスタッフが席まで案内し、椅子をひいて着席を促し、コーヒーか紅茶かを聞いてくれる。
そこから見える素敵な景色。
磨き上げられたシルバー。
吟味されてならんだ様々なメニュー。
色とりどりのフルーツ。
めずらしい野菜が非日常を感じさせてくれる新鮮なサラダ。
コック帽のスタッフが客に好みを聞きながらオムレツを焼く姿。
飲み物だけでも迷うほど何種類もあり目を楽しませてくれる。

是非みなさまにもその「空間にいること」を楽しんでいただきたいです。
せっかくの空間にいながらもスマホに夢中になりながら朝食を食べている人をみかけます。
これも私は残念な気持ちになってしまいます。

過去最高の朝食はちょっと生意気ではありますがマカオです。
海外マジックで気分が高揚していたのもあるかもしれませんが、フォーシーズンズホテルの朝食は最高だったとしか言いようがありません。
死ぬまでにもう一度行ってみたいホテルです。

その3:インルームダイニングを注文してみよう

またの名をルームサービス。
客室に料理を運んでくれるアレです。

ご存じの通りインルームダイニングも一般的価格より高いです。
高い理由は朝食料金が高いのと似たり寄ったりの理由です。
なのでご想像いただけるかと思うので端折ります。

おすすめポイント
①レストランで食事をするとよそ様の目があるのでいい子でいなければいけませんが、客室内であれば自由です。

②豪華な食事を素敵な食器とシルバーで楽しめる上、インルームダイニングならではのトローリーと呼ばれる稼働型テーブルで食事を楽しめます。コロコロ転がして運んできてくれますので、客室内の自由な位置に設置してもらえます。

③食事をする機会がなければ、フルーツ盛り合わせだけでもオーダーしてみるのがおすすめです。洒落たカットをほどこされたフルーツは優雅な気分を盛り上げてくれます。
お酒が好きな方はビールとフレンチフライだけなどでもおすすめです。

④ビジネスホテルにはないサービスですのでラグジュアリーホテルの醍醐味を味わえます。必ず「人」が運んできますので、スタッフと会話を交わすことになります。良いサービスが提供されればそのホテルを選んだ満足度はグンと上がるでしょう。
たまに外れの時もありますけどね。

終わりに

いかがでしたでしょうか。
ホテルへの思いが強すぎて少し長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。

ホテルを利用される方々が素敵な一日を過ごせますように。


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