水害のこと。

今回の大雨で僕の故郷、筑後地区で大きな水害が起こっている。

今も久留米に住んでいる友人知人に連絡を取ると、
「水が自転車のカゴの高さまで上がって来た」だの
「帰り道に道路を無理に通ろうとして車がやられた」だの
「勤務している老人ホームが床上浸水した」だの悲しい話がいっぱい聞こえてきた。

テレビを見ていると、知っている土地が沢山写っていた。
ただ、その中で唯一知らなかったことは、今にも氾濫しそうな筑後川の姿だった。

その映像を見ながら、
真冬の極寒の河川敷で行われる高校のマラソン大会のことや、
恋人と行った筑後川花火大会(すでに今年は中止が決定している)のこと、
友達と河川敷のベンチに座ってジュースを飲みながら話した、今ではびっくりするくらいどうでもいいことなのに、当時は真剣に悩んでいたことなどを思い出した。

これからまた、雨が降り続けるらしい。
全ての人に、命を守る最善の行動をとって欲しい。

思い出は心の中で大切にしながら、新しい思い出をまた作ればいい。
だけど、命が無くなってしまってはどうしようもない。

夜が深まる。明日が来る。
全ての人に、笑顔が戻る日が早く来ますように。