見出し画像

居酒屋ドリンクを少々考えてみる

陽が暮れて、街に明かりが灯り始めるとそれは幻想の世界です。居酒屋が呼んでいる気がしてくるのです。とはいえ、自身の健康上の問題もあり、楽しさが半減していささか情けないのですが、それなりにアルコールの量と食べ物には気を付けながらの日々であります。気休め程度かも知れませんが一応サプリなども試し、野菜類を先に食し、なるべくなら魚類を優先する。私の大好きな若鳥の唐揚げをふんだんに食べられないのは残念ですが、これはもうしょうがありません。人間というものの定め、性というものでありましょう。そして飲んだ後は必ず一定量は歩いて帰宅する。これを実行しております。町の指導を無視してこの二年ばかり検査に行っておりませんから一体どうなっているのかサッパリですが、好きなことを我慢して細々と生きてそれが一体なんであるかという哲学的な(でもないか)問題すら頭の中を漂うのです。従って私の場合は、止めるでもない浸るでもないを中庸と勝手に心え、回数を減らし、食するものを考え、飲むものを考えつつの居酒屋通いであります。


この先に居酒屋があるのであろうか

この頃は、わざわざ賑やかな街を避けて歩く人も少ない寂しげの中をさまようことが度々でして、なぜそうなったかと言うのはやたらと説明を要しますので省きますが、簡単に言えばこんなところで客があるのかと思ったのが最初でして、その不思議さにちょっと突撃したくもなったのです。歩いている道は東武東上線寄居町近辺のある場所です。

すると意外や意外、周辺に居酒屋が少ないこともあるのか、どうしてどうしてそれなりに客があって、周辺の人は一度にあまり金を使わずに立ち寄る回数を増やすコツを身に着けているようでして、私のような素人な飲み方とはかなりスタイルが違います。例え千円でも毎日来てやった方がお店は嬉しいのだとお客さんに諭され、ごもっともですが私の場合は電車賃もかかりますので申し訳ありませんがと頭を下げるのみでした。しかしながら、私もよく立ち寄る東松山ではまったく店じまいまで私一人という店もありまして、それを思うとやっぱり不思議ではあります。

ところで、私の好きなホッピーですが、不思議なことに賑やかな街では概ね存在するのですが、このような場所での居酒屋さんには見当たりません。大きな街でも古い店は何故かホッピーを入れたがりません。多分、場所を取るし酒代が稼げないのではと勘ぐるのです。邪推でしょうか。

なのでしょうがなく最初はビールにいくのですが、先日も申し上げた通りビールはもう中瓶で700円から750円。お変わりしてお通しだけでもう2000円に達するのです。これはしんどい。しかもビールはプリン体の問題もあります。情けないことにやっぱり通風気味でありまして、これもやはり気になるのです。それならと烏龍割りなど行くのですが、私はどうしても炭酸が効いてほしい。でないと物足りないのです。そこで炭酸割りなど飲むのですが、これがちょっとややこしいのです。

なぜかと言いますと、ただ焼酎を炭酸で割ってレモンを絞るだけなのに私には随分甘く感じるのです。明らかに砂糖が入っているとしか思えない。きっとデータには記さないが砂糖はやっぱり入っているのではないか、これは問題だと思いました。ですので、結局は最初にはビール、後に烏龍割りと進むのが常でした。

それがつい気になってネットでちょっと調べてみたのです。するとどうでしょう。人には様々があって、ただの炭酸が甘く感じる人がいると言うじゃありませんか。これはびっくりです。人間はほぼ全員が概ね同じ食感食味を持っているわけじゃない、人によってかなり違うらしい。

それならホッピーのないところでは炭酸割りで悪くない。でも、私にはどうしても砂糖が入っているようにしか思えないのです。そもそもそれならホッピーだって甘く感じるはずです。あれはビールテイストなのでそれを感じないのかな。なんとも不思議なことです。

そんなにホッピーが良いのなら、あんたのために二三本は置いといてやるからと言ってくれる店もあります。泣けるじゃないですか。しかしながらいつ来るかしれない客のためにわざわざ用意していただくなんてご無理は言えません。そんなときは差額を払うので自分で買ってくると言うのですが、それももし、ただの炭酸が甘く感じる人がいて、どうやら自分がそうであるとするなら以後は炭酸割りで解決するのです。

しかしながらにわかには信じがたい。この件はもう少し調査の必要を感じているのです。

余談ですが、件の居酒屋でなかなか興味深いことを喋る女性客(年配)が居まして、そういう人と出会うのも居酒屋の面白さですね。

一回飲んだら最低でも半月は開けるようになるべくは努力しつつの終盤の人生であります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?