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はじめての出版物語5/6「再校ゲラが来た」

ー新しい世界に飛び込むと新しい人と関われる

今まで知らなかった価値観が新しい価値観をくれるー


この物語は声優ブロガーである私、幸田夢波が初めて出版をするまでの過程を綴ったものです。

はじめての出版、『無職本』(水窓出版)は7/3頃発売予定。

前回のお話はこちら。


再校ゲラはどんなもの?

前回初校ゲラをいただいたので、それに自分の意見を書き込ませていただいてデータをお戻しした。それが4月末あたりのこと。

お送りした時に以下のようなお返事をいただいていた。

幸田さんにご指摘していただいた箇所は私からデザイナーに連絡し、そちらを反映させた再校ゲラを作成してもらいます。

ただ、こちらは各執筆者様全員分の初校戻しが私の元に揃ってからデザイナーに送付する予定ですので、もう少々お待ちいただけますと幸いです。

約一ヶ月後の5月下旬あたりに再校ゲラと呼ばれる、初校ゲラに指摘を入れさせていただいて、それを反映させたものが戻ってきた。

この時点でほぼほぼ完成という状態で、実は赤が入っている箇所が2箇所しかなかった。

このファイルと一緒にいただいた連絡がこちら。

『無職本』の再校ゲラの作成と校正作業が済みましたので、こちら執筆箇所のご確認をお願いします。

・赤字部分はこちらで修正をする箇所ですので、確認のみで結構です。
・初校ゲラの加筆修正と同じく、加筆修正部分がある場合は、初校ゲラの戻しと同じ方法で修正箇所を連絡いただければと思います。
・加筆修正部分が特にない場合は、確認したことを返信していただければ結構です。

・今回の書籍の発売日は当初の予定より遅れて申し訳ありませんが、7月上旬の予定です。(一週目か二週目には発売する予定です。)こちら発売日が確定次第再度ご連絡差し上げますので、よろしくお願い致します。

(一部抜粋)

多分ほとんどの方が確認のみで終わる段階なのだと思う。


何度も何度も読んだ原稿だけど「このまま紙に印刷されて世の中にずっと残るものかもしれない」と思ったら「もう一度新鮮な気持ちで読まなきゃ」という使命感に駆られて、最初から最後まで、なるべく初めて読む気持ちで読んでみた。

新鮮な気持ちで読むために「無職本というタイトルに惹かれてこの本を買ってみた、幸田夢波を知らない人」という目線で読んでみよう、と謎の設定をした。


そして気づいた点があったので(!)それを出版社の方へメールする。

修正していただいてた点に関しては問題ございません。

改めて読んみて、2箇所お願いしたいことがございましてチェック入れさせていただきました。

・最初の著者名のところに肩書きを入れることは可能でしょうか?
できれば読者の方に「声優ブロガー」という肩書きを知った上で文章を読み始めていただきたいなと思いまして、可能であれば指摘箇所に追記していただけると嬉しいです。

・p.47 句点の漏れがありましたので追記していただけますと幸いでございます。

もう一度読み直してみて良かったー!笑

1点目の指摘について、「幸田夢波を知らない人がこの文章に触れた時、この書き出しだと何やってるかわからない人がつらつら自分語り始めたみたいな感じになっちゃうなー」と思ってのことだった。

この指摘についていただいたお返事がこちら。

句点の漏れのご指摘ありがとうございます。こちら修正します。

また、御名前の前に肩書を追記する件ですが、他の方と表記を統一するという点では現在のままでいきたいと思っていますが、肩書を冒頭に持ってくる案についても良いと思うので少し検討させてください。

必ず幸田さんのお願い通りになるかどうか断言できませんが、本文の全体的なバランスを考えて付けるか付けないかをこちらの方で判断させてください。

もちろん今回は私以外にも7人の執筆者の方がいらっしゃるので、私の一存でどうにかなるものではない…!

この部分は発売されてからのお楽しみ。笑


納品完了!

上記メッセージと一緒に以下のようなご連絡もいただいた。

最後に今回の『無職本』での幸田さんに行っていただく作業はすべて終了したため、早速ですが、ご執筆いただいた『無職本』の初版発行分の印税をお支払いしたいと思っています。

そのお支払いをするために、お手数ですが弊社まで今回の原稿執筆の請求書を送付していただきたいと思っています。

請求書が弊社に届き次第、ご指定の口座へ今回の『無職本』の初版発行分の印税をお支払い致します。

請求書の仕様はお任せしますし、請求書の送付方法はメールに請求書のPDFデータを添付する形でも構いません。

また、請求書に関することでご不明点がある場合は折り返しご連絡ください。

今回ご依頼をいただいた時点で初版発行分の印税をいただく、というお話だった。

多分ここらへんは出版社によって違って、「売れたら売れた分だけの印税が入る」ということケースもあるのだと思う。

とても良心的なご依頼をいただいてありがたいばかり…


具体的な金額の話も原稿執筆を手伝ってくれた夢波サロンのみんなには伝えてある。(ちなみに記事寄稿とかのお仕事をさせていただいたりもしているのだけど、それに比べるととても高い金額でご依頼をいただいた…!)

こうやって新しいお仕事をいただいた時はみんなに共有して、色々な業界の知識がお互いにシェアできたら楽しいし、もしも何かそういう依頼がメンバーにきた時役立つかもしれないと思うから。お金の話を嫌う人も多いけど、好きなことを仕事にしていくために、お金のことを考えるのはとても大事なことだと思っている。


お金の話をして思ったけれど、今回私がいただいたお話は共著だったから、それが単著だったら…考えてだいたいの印税をイメージしてみた。

印税で生きていくってめちゃめちゃ大変だ。

大ベストセラーになって映画化もして、みたいな話になったら別なんだろうけど、兼業作家さんが多い理由がよくわかった。

印税、と聞くとめちゃめちゃゴージャスな話をイメージしていたけれど、実際関わってみると結構シビアだ。

なんだってそう、好きなことで生きていくって難しい。

でも好きなことがいっぱいあって、それぞれで少しずつ稼いで、合計したらまぁ生きていけるくらいには稼げる、っていうのが私が目指すところ。


そんな中で今回『無職本』というタイトルでお声がけをいただいて本当に嬉しかったし、すごく自分のタメになる経験をさせていただいた。

さて、もうすぐ発売です!

次回は発売日に〜〜

予約始まってます。

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