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スタバが世の中にもたらしたもの

シアトルで誕生したスターバックスは、その革命的ビジネス手法によりあっという間に世界中へ広がっていくこととなるが、当然のごとく同時にいくつものライバルチェーンが追随する状況となる。
いまでは多くの人が行き交う街角では、例外なくそれらの看板をいくつも目にする。
もはや、これはカフェ文化とも呼ぶべき現象だろう。

これらのチェーンは特徴として次の事柄が挙げられる。
❶セルフサービス式による低料金化、
❷禁煙…(当初、他ではまだなかった)
❸スタイリッシュな内装デザイン

カフェチェーンの登場以前は、純喫茶に代表される、いまでは昔ながらの喫茶店と呼ばれる店しかなかった。
そこは、煙だらけの環境が定番で、利用者といえばもっぱら仕事の合間の一服が目的の営業マンと、競馬新聞に赤鉛筆で書き込みながら勝ち馬予想にふけるおじさん…といった光景が思い出される。

したがって喫煙率がすごく少なかった女性らは、そういった一人で考えごとをするような機会が非常に限られていた。
そして、サラリーマンは料金的にもそう頻繁に喫茶店を利用するわけにいかなかった。

おのずから作業の場は、職場だったり自宅だったりであったが、そこに他者がいる限り、100%の集中力と真のリラックス状態を得ることはできない。そこは飛躍的な創造性を生み出すような環境ではなかった。

何にも邪魔されることなくリラックスした環境でこそ、脳内で思考が自由に飛翔する。こうして初めてひらめき(発明・発見)とは生まれる。

ところがカフェのおかげで今や学生からビジネスマンといった老若男女にとって、思い立ったらすぐに自分自身だけの書斎を手に入れることができる環境が、急速に広がるようになった。

こうして人々のフルに働き出した脳が、おりしもパソコンの爆発的普及と相まって、カフェ特有の優れた思考空間のもと、次々とさまざまなアイデアを生み出すこととなる。

こうしてlTの進化とそれを搭載したパソコンを駆使できるカフェの環境が、さまざまな分野で多くの発明やビジネスアイデアを生む一助となったのだろう。

すなわち、ツイッター、インスタグラム、YouTubeといった次から次へと発明される現象は、カフェ文化の広がりが大きく関わっているのではないだろうか。

個人的な話しになりますが、重大なテーマの考え事がある場合、必ずと言っていいほどお気に入りのカフェを訪れます。
ジャズ・クラシック中心の高品質スピーカーが奏でるBGMに、豊かな芳香のエスプレッソ…そんな上質のおとな空間に身を置くと、
先ほどまで、ザワついていたマインドもすっかりクリアーになる。
こんなとき、思いもよらないアイデアや解答がひらめき、何度もゾーンが訪れる経験をしてきた。

いささか、個人的趣向にかたよったかもしれないカフェ礼賛記事に、ここまでお付き合いいただいて感謝いたします。

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