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お店屋さんに向いてたかった

お店がしたい。

自分のお店を持ってみたい。
私の好きな本と雑貨だけ置いてて、気が向いたときにコーヒーとかも出しちゃうお店。似た趣味の人が集まって、ときどきワークショップをしたり。
こんなふうに自分のお店を出す夢見た人って結構いるんじゃなかろうか。
ご多分にもれず私もそうだった。

ただ私の場合、接客業はもうこりごりなのでして。
苦手なタイプのお客さんが来たらと想像しただけで脂汗がとまらない。私が店主だったら、私一人で、閉じた空間で、対応しきれるだろうか。
そもそも大好きな自分の空間に他人が訪れること自体がストレスになりうる。人を雇うとかも、ちょっと、大丈夫だろうか、いろんな意味で。
あと、きっと、そのお店の経営だけじゃ生活はできなさそう。アルバイトしないと…。あ、大変そう……。
私、向いてない。
圧倒的にお店をやるのに向いてない。

こんなお店をやってみたい、と思っていた本屋さんがあって
自転車の修理を待つ間、久しぶりにそのお店へ。

昔のオリーブが充実してる。マンガも小説も、ラインナップにサブカルチャーのにおい(?)。店主の日記も置いてあった。おもしろそうだから今度買おう。

今日はエッセイを一冊買った。

会計時、お店の方が「この人の本いいですよね。僕も持ってます」と話しかけてくれるも、私は「あっはいっ!いいですよね」とオウム返し。
こういう時に気の利いたことが言えれば、おすすめの本やお店を作るときの話も聞けたかもしれないのに。普段めんどくさいときコミュニケーションをこうやって切り捨ててた(そんなことしてたんか)ことが仇となった。
ちゃんと話を聞きたいときにまで1ラリーで終わらせてしまった。帰りに自転車をこぎながらあの1ラリーを何度も反芻した。コミュニケーションって難しい。
客も向いてなかった。
何なら向いてるんだろう。

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