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2023 旅日記 北海道編 2

ふるさとに到着。天気は、「ジリ」
ジリって言葉、知ってますか?
意味は、小雨っぽい霧のこと。

霧の街と呼ばれるほど、よく霧に包まれる私のふるさと。
そこに住む私たちは、霧とジリの違いがわかる。

イヌイットが雪を、その状態によって様々な言葉で呼んでいるという話を聞いたことがある。
積もった雪や、降り積もる雪。それぞれの状態で名前が決まっているらしい。

霧とジリもそんな感じなのかも。
霧が身近なここだからこそ、言葉が産まれたのかな。

私のふるさとは、北海道の中でもかなり涼しい地域なのだけど、今年の夏はなかなか暑い。
あまりの暑さに、休校や午前授業の措置をとった学校もしばしばあるようだった。
なんせ、涼しい夏に慣れてしまったの住民たちの家にはエアコンが無い。
もちろん、私の家にも。
そもそも、室内より外の方が暑いなんてこと、今まで無かった。

今日は、早速お気に入りの本屋へ行った。
北海道は群馬と違って道が広いし、運転しやすいな。
私が住んでいる地域は割と田舎なのだけど、大きめな本屋さんがある。
清潔な紙の香りがして、いつも流行りの曲のピアノアレンジやオルゴールアレンジが流れている。 選べるブックカバーも魅力。

今回私が買ったのは、

「頭のいい人が話す前に考えていること/安達裕哉」

この本、本屋さんでめちゃくちゃ見るし、なかなか売れているみたいだった。
企画棚のようなものまで作られていて、とにかくゴリ押しされているので気になってしまう。
コンサルタントをしている人が書いた本だという点も、気になったポイント。

何より、題名が惹かれる。

「ポンコツなあなたにも分かりやすく教えてあげますよ」

と優しく言って貰えているようで、思わず手を伸ばしてしまった。

この本では、知性を感じさせる話し方や振る舞いのコツではなく、相手にそれを感じさせるための、考え方の前提が語られている。
知性を感じさせるための黄金法則として7つのコツが紹介されていた。

私がこの本を読んで感じたことは次の3つ。

  1. とにもかくにも相手ファースト

  2. 言語化するという事の難しさと手間

  3. これからに必要な、言葉の「再定義」

この本を読んだ上で、私がさらに本を書くなら、上記三つのことを取り上げるだろう。

1.とにもかくにも相手ファースト

本に取り上げられていた7つのコツのうち、ほとんどは、相手のことを考えられるかどうかだった。

相手の言いたいことを聞けるか。
相手の聞きたいことを話せるか。
どれだけ相手を考えられるか。

コンサルタントという職業に対して、「会社の問題を一緒に解決してくれる相談役」というイメージを持っていた。
だけどこの本を読み終えて「とにかく人の話を聞く仕事」というイメージに変わった。

話を引き出すことが出来れば、相手の情報がたくさん入ってくる。
相手の情報がたくさんあれば、相手がどうなることを望んでいるのか理解出来る。
そして、そのために行動できる。

いかに相手を考えられるか。これが、信頼ということなのかもしれない。

2.言語化するという事の難しさと手間

「言語化」という言葉があるくらいには、世の中、曖昧なことで溢れている。

そして、その「曖昧なことを、既存の言葉を組み合わせて適切に表現する」という事はとても難しいし、手間がかかる。

さらに、それが相手にとってわかりやすいかどうかは別問題。
上の文章も、「既存」とか「適切」とかが入ってると、なんだか読みたくない。
私は地頭が良くないので、理解するのが面倒くさい。

「知ってる言葉を組み合わせて、曖昧なことを上手に表現する。」

この方が、わかりやすく説明できるだろうか。
noteを書くことで、言語化するということを鍛えていきたい。

3.これからに必要な、言葉の「再定義」

筆者は、基本的に自分の話をせず相手の話を聞き出すことを重視していた。
しかし、話を十分に聞いて、最後にインパクトのある言葉にするということも大切だと言っていた。

いつか先生の授業で、新しい価値を生み出すには、今ある言葉の意味を見直してみることが大事だと言っていた気がする。

たとえば、ホテルとはなんだろうか。

「料金をとって寝る部屋を提供する」

ざっくりこういうイメージだろうか。
一方、博多や大阪本町、東京麻布十番にライフスタイルホテルを展開するTHE LIVELYは、ホテルを

「世界中から人と情報と機会が集まる場所」

と再定義し、ただ泊まるだけでは無いホテル滞在の新しい価値を生み出している。
こういった新しい価値を生み出すきっかけは、既にある言葉の意味を見直し、再定義することが重要だということを感じた。

以上が、私が本を読んで考えたところ。

そして、最後にこの本の正直な感想を言うと、筆者的に良くないとする話し方や考え方に心当たりがありすぎた。
学びや納得もとても多かったが、心当たりがあるゆえに読んでて「うわーーーーー」となることが多かった。精進します。

ビジネス本などを読むと、こういうことは多々ありそうだ。
次は一冊、小説を買おうと思う。

ここまで読んでくれてありがとうございます。
それではみなさん、おやすみなさい。

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