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太陽光エネルギーへの需要は今、どうなっているか?



世界的に脱炭素化への動きが強まる中、再生可能エネルギーへの注目が高まっています。その中でも太陽光エネルギーは、コスト効率と環境負荷の少なさから、主要なエネルギー源として需要が急速に増加しています。特に、以下の3つの要因が太陽光エネルギーの需要を押し上げています。


1. 政策的な後押し

多くの国が、気候変動対策としてカーボンニュートラルを目指す目標を掲げ、太陽光エネルギーの導入を促進する政策を進めています。

欧州連合では、2030年までにエネルギーの40%以上を再生可能エネルギーから供給する目標を定め、日本でも2030年に向けて太陽光発電の比率を現在の約9%から約15%に引き上げる計画があります。

2. 技術の進展とコストの低下

太陽光パネルの技術革新によって、発電効率が向上し、同時にコストが大幅に低下しています。
これにより、企業や家庭でも太陽光発電システムを導入しやすくなり、普及が進んでいます。

特に、中国やインドといった新興国での需要が急増しており、世界全体で太陽光エネルギーへの依存が高まっている状況です。

日本発として、注目されているペロブスカイト太陽電池ですが、実は量産化でいち早く着手したのは中国です。

ただ日本のペロブスカイト太陽電池は
「量産するなら質がいいもの」を追求しているため研究開発期間が伸びていますが、現在明らかになっている日本のペロブスカイト太陽電池の性能は中国を凌いでいます。
さすが日本の技術力といったとこでしょうか。

※詳細は後日の投稿で、、、。

3. 企業による積極的な投資

世界の大企業は、再生可能エネルギーへの投資を加速させています。特に大手テクノロジー企業は、データセンターの電力を全て太陽光発電でまかなうプロジェクトを進めており、持続可能なエネルギーへの移行が企業の競争力にも影響を与えています。
※なお、GoogleはAIデータセンターの電力を原子力発電でまかなう意向を発表しており、これは新しい試みとして注目されています。

この背景には、「カーボンクレジット」という制度が、企業経営のあり方を変えている点があります。

カーボンクレジットとは
自社の事業(サプライチェーンを含む)で発生するCO2を削減できた企業が、その削減分を売ることで利益を得る制度です。
一方、CO2の削減が難しい企業は、その削減分を他の企業から購入することで、「自社では削減できなかったCO2を、別の企業が削減した」という取引を行うことができます。

このようなCO2の取引を通じて、地球全体でのCO2排出を実質ゼロにする、つまり「カーボンニュートラル」を目指しているのです。

現在、先進国を中心に、企業が発生させるCO2を一定の基準値以下に抑えられない場合、経済的なペナルティが科される制度が確立されています。

そのため、多くの企業は「CO2を削減して、それをお金に変える」ことを目指しているのです。


今後の展望

太陽光エネルギーへの需要は今後も増加すると予想されますが、特にエネルギーの貯蔵技術やインフラ整備が重要な課題です。蓄電池技術の進展により、天候に左右されやすい太陽光発電の弱点が補われることで、さらなる普及が見込まれます。

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