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希望的観測。

 梅雨空と晴れ間が入れ替わり続きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。私は今日も愛車で街を疾走しています。

 今日もとある大学の公募書類を作成しました。ただ、今日出したところは今まで出してきた大学とは少し感覚が違います。なぜかというと今回の大学は前任校のライバル校にあたるところなのです。私が前任校にいた時、その大学の悪口をいろんな人から聞かされていました。なので、いつもその大学と自分が所属している大学を比較して、「やっぱりうちはいい大学だよね。」と同僚たちと慰め合っていたのです。しかし、規模的には圧倒的にライバル校の方が大きく、前任校はその足元にも到底及びませんでした。ちなみに前任校は今年のオープンキャンパスの集客がかなり苦戦していると、前任校の関係者から聞きましたので、さらに差が広がることは間違いないと思います。

 そんな敵視していたライバル校になぜ私が応募する気になったのか、正直よくわかりません。直近までは「その地方のその大学に行くのはちょっとな。」と思っていたので、応募するかどうかも迷っていました。ところが、今週になっても応募した大学から返信がほとんどないので、もう大学教員にこだわるのは辞めようと考え始めていました。そんな心境の変化があってか、改めてライバル校の採用条件を見てみると決して前任校の程の待遇ではありませんが、今の私はもう待遇は正直どうでもよくて、とにかくどこかに採用してもらえればそれでいいし、ダメな場合は別の仕事を探そうと開き直ったので、ライバル校がどんな大学であってももういいやという思いに至ったので、今回応募することにしました。

 全くの門前払いになるかもしれませんが、一応5年間その地域でネットワークをつくってきた自負はあるので、もし採用されたらその資源を活用しようと考えています。決して前任校のけんかを売るわけではないですが、その貴重なネットワークは正直私一人が築いてきたものなので、それを活用してくれるのであれば喜んで提供しようと思います。

 あれやこれやと妄想を膨らましていると、少し楽しいという気持ちが芽生えてきました。何よりこれまでの経験や知識がまた活かせることができるというのは、非常にありがたいです。もちろん嫌な思いをたくさんした地に再び戻るというのは、かなり抵抗感がありますが、それでも、もし戻ることができるのであれば、今度は覚悟を持って赴任したいと思います。

 そんな妄想をしながら今日も片付けをしていると、何とまたかまきりに出会ったのです。今度は玄関の網戸にくっついていました。前回自転車に一緒に乗ったかまきりかどうかわかりませんが、大きさ的には同じぐらいなのでひょっとするかもです。でも、こんなことありますか?かまきりってそんなしょっちゅう見ないと思うです。それが、一度ならず二度も見るなんて、これは絶対何かいいことが起きる予感だと思って、思わずかまきり「家まで来て応援してくれるなんて、本当にありがとう。」と言って一人玄関で泣いてしまいました。朝ドラにも相変わらず泣かされぱなっしですが、今日は全般的に泣いたという感じです。やっぱり親子関係の話を刺さりますね。いずれにせよ何か不思議な縁を感じる今日この頃です。

 これから大学教員になる人には、常に希望的観測ができる人になってほしいと思います。そして、観測結果から希望が現実になるように導いて、自分と自分の大切な人が笑顔になるように挑戦し続ける人に、私もなりたいです。

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