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地味だけどオススメ!株で成果を出すための経済指標チェック

株式投資に生かすための、経済指標はチェックしていますか?「経済指標」と言うとたくさんあり、その指標がどんな意味をするのか、難しく感じると思います。株を始めた頃は、「そんなのチェックしなくても大丈夫なのでは?」と思っていました。でも、それは、相場がいいときの話で、長く株式投資を続けるためには、知っておく必要があると思います。これだけはという指標についての説明(国別)と、株取引する上でどんな意味があるのか、記録したことによる効果についてご紹介します。

日本「GDP(国内総生産)」

https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/detail/7022

国内の1年間の経済活動で生み出された価値の合計で、3ヶ月毎に内閣府から速報値が出されます。景気の実態、中身が把握できます。潜在成長率(何もしなくても自然と上がる割合)は1%弱。実質成長率1%以上ならまずまず。目標は2%としています。
4ヶ月に1回発表され、該当期間の45日後に1次速報値、速報値から約1ヶ月後に2次速報値が発表されます。1次と2次のちがいをチェックします。過去のデータなので、このデータで株価が大きく動くことはありませんが、実態を把握するためにチェックします。

日本「鉱工業生産指数」

https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/detail/7172

製造業全体の生産活動の活発さを数値化したものです。日本のGDPの20%を占め、(アメリカは11%)景気に先行して動きます。3ヶ月以上悪いと景気後退と判断され、トヨタや、TOPIXが下がり、影響が大きいと言われています。実際、2019年10月からは100%を割れていましたので、株価が下がる兆候はあったのかなと考えられます。GDPより先行しています。好不況の目安 は100%。 毎月月末発表です。


日本「日銀短観」

https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/detail/7043

大企業、中堅企業、中小企業1万社を対象に景況感に関するアンケート調査。好不況の目安は0。前回と比べてどうかチェックします。経営者が景気が良いと感じれば投資活動は活発化するし、悪いと感じれば、投資は抑制しますので、株価に影響がある重要な指標です。2019年は悪化していました。4.7.10月各月の初旬、12月の中旬に発表されます。


日本「景気ウォッチャー調査」 

「◯月 街角景気 日経新聞」と検索すると記事が出てきます。

小売店や飲食店の店員、タクシー運転手など景気の変化を敏感に感じる職業の人たちに景況感に関するアンケート調査をしたものです。現状判断DIと先行き判断DIをチェックします。先行き判断DIが、株価の予想になります。
好不況の目安は50 毎月10日発表。


アメリカ「GDP」

https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/detail/9072

世界の25%を占めているので重要です。日本株はアメリカ株に影響しますので、アメリカの経済状況は必ずチェックします。

・前期比で成長しているか、減速しているか、
・潜在成長率(2%弱)との比較

4月、7月、10月、1月の下旬にに発表されます。速報値を注目します。

アメリカ「ISM製造業景気指数」

製造業300社以上の購買・供給管理責任者を対象に、各企業の受注や生産、価格など10項目についてアンケート調査を実施、数値化したデータ。
50が景気後退の拡大・縮小の分かれ目となります。S&P500と連動するのでかなり参考になります。次の雇用統計と合わせて注目度が高い重要な経済指標です。月初に発表されます。

https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/detail/9011

アメリカ「非農業部門雇用者数」

https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/detail/9031

アメリカは、景気の状況によって雇用を調整するので重要な指標です。不況の目安は20万人(年240万人を目指している)と言われています。合わせて発表される失業率もチェックします。FOMCの金融決定政策会合に影響します。毎月第一金曜日に発表されます。


アメリカ「鉱工業生産指数」

https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/detail/9391

GDPに占める割合は11%程度です。景気循環を引き起こすのは、製造業部門ということで注目する必要があります。

・成長が加速しているか、減速しているか
・潜在成長率との比較

GDPを上回っていると、経済をけん引していると考えられます。毎月中旬に発表されます。


アメリカ「小売売上高」


https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/detail/9041

アメリカGDPの約7割が個人消費と言われていますので、経済活動に影響のある重要なデータです。百貨店やスーパー、コンビニと言った小売業者の売上額をまとめた指標です。毎月中旬に発表されます。

アメリカ「消費者物価指数(CPI)」


https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/detail/9052

インフレ(物価上昇)率を測る指標です。2%上がるといいと言われています。金融政策に影響があります。(インフレ→金利引上げ)毎月中旬に発表されます。

中国「GDP」

https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/detail/4011

中国の潜在成長率は6〜7%です。悪ければ財政出動の可能性があります。4ヶ月に1回発表されます。


中国「PMI製造業購買担当景気指数(政府版)」

https://fx.minkabu.jp/indicators/CN-PMI

購買者とは、原料や材料の仕入れ担当のことで、景気の先行きを見ながら仕入れをコントロールする必要があるので、景気の変化に敏感な人たちへのアンケート調査です。50を上回れば景気が良いと判断されます。50割ると株価が下がります。オーストラリアドルは主要貿易国のため、オーストラリアドルも下がります。毎月第一営業日に発表されます。

中国「消費者物価指数(CPI)」

https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/detail/4021

消費者が購入するモノやサービスなどの物価の動きを把握するための統計指標です。5%超えると金融引き締め(利上げ)に入り、下がりすぎても不動産バブルのきっかけになりますので、上がりすぎても下がりすぎても注意が必要です。毎月上旬に発表されます。

まとめ

まず、最初にチェックしたい指標をまとめると、
日本
・GDP
・鉱工業生産指数
・日銀短観
・景気ウォッチャー調査
アメリカ
・GDP
・非農業部門雇用者数
・小売売上高
・消費者物価指数(CPI)
中国
・GDP
・PMI製造業購買担当者景気指数(政府版)
・消費者物価指数(CPI)

となります。

他にも、チェックしている指標はありますが、まず始めるなら、今ご紹介したところからでいいと思います。私は現在は、Googleスプレッドシートと、一部は株式手帳にも記録しています。今後は株式手帳に全て移行しようか検討中です。株式手帳は、書き込めるようになっているので、自分で表を作らなくてもいいからラクです。自分の感想を書くスペースがないところがデメリットです。

株式手帳の記事はこちら↓


効果は?

私は、2018年からチェックを始めましたが、記録することで良かったことは3つです。

ひとつは、前回のデータと比べるので、今の経済状況が良い状況か、悪い状況かなんとなく意識できるようになりました。
2つ目は繰り返し記録することで、指標の意味もやっと理解できるようになりました。
3つ目は、事前に暴落を察知しやすくなることです。2020年のコロナショックの前にも景気悪化の数字が現れていることがわかります。ハッキリ理解できたのは、ことが起こったあとでしたので、まだなんとなく意識できるようになった程度ですが…。次の大きな暴落の時は、もう少し予兆に敏感になっていたいなあと思いながら続けています。

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