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2024年3月、日銀マイナス金利政策解除!これからの日本株にどう影響する?

こんにちは、株好きFPのかたやま りえです。

2024年3月の株式市場のニュースといえば、日銀のマイナス金利政策が解除されたことではないでしょうか?日銀マイナス金利政策解除の内容をわかりやすく解説し、これからの日本株市場に与える影響についてお話したいと思います。

まず、マイナス金利解除の前に、2022年12月に、日銀がイールドカーブコントロールで10年国債金利の上限をプラスマイナス0.25%からプラスマイナス0.5%に引き上げたことは記憶に新しいですね。そのときから、日本もついに利上げが行われるのか、マイナス金利が解除されるのではと言われるようになりました。この「黒田ショック」から約1年ちょっとで、今回のマイナス金利解除が決定されたことになります。

日銀の金融緩和の変遷と2022年12月の「黒田ショック」の内容は、

上記の記事でご確認ください。

マイナス金利政策とは?解除の背景は?

そもそもマイナス金利政策とは、日銀金融機関が日銀に預けている当座預金の一部にマイナス0.1% の金利を適用するという制度のことです。金融機関は日銀に資産を預けていることで資産が減ってしまいますので、企業や個人に積極的に借り入れを促すこと、つまり投資活動を積極的に促進し、物価目標2% を達成することを目的としていました。

2021年後半からの世界各国のインフレが起こり、日本の消費者物価指数も、2022年4月には前年比2.4%のプラスになり、以降2.0%を超える物価上昇が続いています。2024年の春闘の平均賃金上昇率は5.25% となり、30年ぶりの高い伸びを記録した2023年の3.76% を大幅に上回る結果を受け、今回3月18日、19日の日銀銀金融政策決定会合でマイナス金利の解除を決定しました。

その他の変更点は、短期金利だけでなく長期金利も抑えてきた長短金利操作、「イールドカーブコントロール」の金融政策を終了しました。また、ETFやREITの購入も終了し、企業が資金を調達するために発行する社債やコマーシャルペーパーの買い入れも段階的に減らし、1年後を目処に終了すると発表しました。

継続する点は、これまでと同じ程度の国債の買い入れ、長期金利が急激に上昇する場合には、国債の買い入れ額を増額したり、指定した利回りで国債を無制限に購入する「指し値オペ」を実施することです。

これからの日本株は?

今のところの日本の金融政策は、マイナス金利を解除したとはいえ、低い金利の状態は続いていますし、当面積極的な利上げはなさそうです。また、アメリカでは景気の強い側面がまだ続いており、景気後退がゆるやかに終わりそうという状況が好感されています。そのため良好な株式市場が継続しています。そして、このような状況から、米国と日本の金利差が拡大(米国の金利は高く、日本の金利は低い)し、ドル高・円安になりやすくなります。輸出企業が多い日本にとっては、ドル高は企業業績に有利に働きますので、日本株にとっては有利に働きます。しかし、この状況が変わってくると、株式市場も違う展開になりますので、今後の米国や日本の金融政策に注目していきましょう。

私自身、株を始めた頃は金融政策や経済指標に全く興味を持つことができませんでした。そのせいでずいぶん無駄な失敗もたくさんしてしまいました。この記事を読んでくださる方が、少しでもこのようなことを回避できるきっかけになれば嬉しいです。

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