中島みゆきさんのラジオを聴いて

｢生きるのって辛いね｣

私 世界で一番のブスです
誰が見たってブスです
自分でもわかってます。わかってるんです

でも、人から変な態度を取られると
やっぱり傷つくんですよね

周りの友達から毎日ブスって言われて
街歩いてても吐く真似されて

学級の男子からは睨まれて
おまけに、生徒会長の人からは
目の前でいろんなこと言われて

ああ 目の前がかすんで見えない
字も書きにくい

でも頑張って書きます

私 今年受験です
志望校に願書も出します

だけど、だけど、その高校には、怖い人がいます

中二の終わりごろ
何度も何度も
目の前に立って
吐く真似をして
みんなの笑いものにされました

同じ高校に入ったらまた
嫌なことされて
また毎日泣かないといけないのかと思うと
勉強できません

死にたいなって思ったり
私が死んだらあの人たち喜ぶだろうなとか考えます

お母さん恨んだけど
恨んじゃいけませんよね

ここまで育ててくれたんだもの

みゆきさん こんな私でも
生きててよかったって思うこと
ありますよね

堂々と人前で
歩けるようになれる日
来ますよね

その日を夢見て頑張ります

以上は、中島みゆきさんのラジオに寄せられた
おハガキです。

今後、私が、もし教師になることがあったり
子どもができることがあったら
私は、こういう人を救いたい。

と思ったのが、率直な感想。
でも、本当は、

本当は、誰にだって過去の傷はあって
それを乗り越えて、今日を精一杯生きてる。

私だってそう。

私の家族だって、
友だちだって、
先生だって、

大小はあっても、多少なりとも
過去の傷はあるんだ。

思い出す。

昨日まで仲が良かったクラスメイトが
私を無視し始めた日。
好きだった男の子からクズと呼ばれた日。
悩みがあるのに、悩みを聞いてくれなくて、
先生に打ち明ける前に、怒られた日。
ただひたすら「お前が悪い」と責められ続けた日。

それでも、
そんな日ばかりではなくて
そんな人間ばかりではなくて

飛び降りを止めてくれる人がいる。
傷ついたら一緒に泣いてくれる人がいる。
話を聞いてくれる人がいる。
私を愛してくれる人がいる。

こんなに幸せなのに、
どうして死にたい選択肢が出てくるのか？

死にたい、死にたい。

そう思いながらも毎日精一杯生きるんだ。

私が死んだら、
悲しむ人がいることを、
私は知っている。

誰にでもあるんだって。過去の傷は。

癒すも癒さないも、治すも治さないも
人の数だけ答えがあるんだって。

そう思って、今日も乗り越えます！！