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簿記とFPのダブル資格ホルダーが高校生に商業科目を教えています

こんにちは、講師の井上です。秋も深まり島でも紅葉が見受けられるようになりました。そんな、11月ですが、塾生は部活や検定に大忙し。検定と言えば、英検が有名ですが商業科目を履修している塾生は「全商○○」なる検定も大きな目標となります。

当塾には2つのクラスがあり、標準クラスと進学クラス。標準クラスは普通科でありながら商業科目が豊富に学べます。筆者は主に進学クラスを担当していたため、商業科目の内容把握があまりできていませんでしたが、、標準クラスの検定受検も見ることになり、教材研究を始めると結構面白い。実は私、ファイナンシャルプラン-の資格と日商簿記の資格をもつビジネス系の資格に関してはちとうるさいのです。ということで早速、教材研究をしてみました。

簿記検定について

簿記と言えば、日本商工会議所が主催している「日商簿記」が有名ですが、高校生用に「全商簿記」というものが存在しています。同じ級でも日商の方が難易度が高く、全商の方が難易度は低めとなっています。まずは、全商の3級を目指して、講座を開始していますが、「資本金とは?」、「小切手を受け取ったら現金」、「仮受、前受金」、「貸倒引当、貸倒損失、貸倒引立繰入」あたりの苦戦が見られますね。ただ、このよくわかんない勘定科目や仕訳も継続して勉強していると「あああ、そういうことか!」ってなる時が来るんです。そういう私も「あああ、そういうことか!」ってなりました。これが簿記の面白いところなんですね。ぜひ継続してもらいたいものです。

ビジネス計算検定について

ファイナンシャル理論の基礎に近い科目ですね。金利の計算、減価償却(定額、定率法)、商品売買の計算、現価係数、終価係数などを使って、金額を確定していくものですね。私自身はファイナンシャルプランナーの検定試験の時に勉強したので比較わかり易いですが、高校生にとってはとっつきにくい部分もあるようです。例えば、手形割引仲立ち人社債の年利の計算株式の指値。さすがに難しいですよね。ただ、1つ1つ説明していけば納得してもらえるので、あとは計算方法を覚えてしまえば合格は見えてきます。参考までに、こちらに過去問があるので興味のある方はトライしてみては。また、以下のYoutube動画で各論点が解説されているので、こちらも併せて共有しておきます。

FPと簿記の資格ホルダーの視点からの所感

難易度ですが、全商簿記3級=全商ビジネス計算1級、級は違えど難易度は同程度に感じています。複式簿記は慣れないと大人でもわかりずらいですよね。高校生も同じで、資産と負債??どっち?となっていることが多いです。一方でビジネス計算の方は計算は比較的容易ですが用語の理解が大事になってきます。前述したように、手形割引?などの慣れない用語が出てくるので。(理解してしまえば難しくはないのですが)
また、双方に言えることはどちらも「電卓」を多用すること。このご時世電卓をたたかせる意味があるのか。試験もCBT方式(コンピュータ受験方式)にして、人が考えるべきところとコンピュータに任せるところをしっかりと分けて、無駄な作業をさせないことを試験内容も考えてほしいものですね。

これら資格を取った先に

ビジネス系の学部(経済学部、商学部、経営学部)に進学を希望してもらえると嬉しですね。特に日商の簿記2級全商のビジネス計算1級英検2級取得出来れば、これらのホルダーを放っておく大学は無いでしょう。大学に進学して簿記1級を目指せるし、さらに商法などの法律科目も追加で勉強すれば公認会計士の資格取得も視野に入ります。この弓削から世界で活躍できるビジネスパーソンを目指してもらいたいものです。



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