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住込みでホテルの仕事を”副業”してもらうことがメリットでしか無い理由

雲仙ロマンテックプロジェクト・有明ホテルのTOMYです。はじめての投稿です。
突然ですが、友人から一本の電話が鳴りました。

「ホテルに2週間ほど滞在させてくれないか」

はい、どうぞどうぞ。そんなことはお安い御用です。全国的な緊急事態宣言も全面解除となっていた11月。彼は2週間、有明ホテルに滞在した。彼の実家は南島原にある。車でそう遠くないが、落ち着いて仕事がしたかったようである。

都会の人たちは、こんな働き方を”ワーケーション”って呼んでいる。しかし、雲仙(に限らず温泉地)の歴史から見ると、作家さんなどの物書きの人(歴史を紐解くと、海外からも有名な詩人もバケーションで滞在してきた歴史がある。そんな話は後日お話出来たら)は昔からふらっとやってきて、締め切りに追われ”缶詰”になっていたのかと思う。とはいってもずっと閉じこもっているわけでもない。ちゃんと観光をしていたようだ。つまり温泉宿や民宿などは、ワーケーションと呼ばれるずっと昔から、ワーケーションサービスを提供してきたのである。

ホテルの仕事を請ければ宿代が安くなる

「お願いがあるんだけど、ホテル代は割引にならないだろうか。県民割があるって聞いたけど、今は県民じゃない。ホテルの仕事何でもやるから検討してみてくれないか」(友人)

突然勝手なことを言うなとその時は思ったが、確かに団体客も増えてきたし、毎日が忙しくなってきた。人手不足は観光業への影響が大きく、雲仙公園という立地も影響があり、採用には苦戦していた。半ば半信半疑で「それじゃ、夜の風呂掃除をお願いします。あと朝は庭の掃除ね」としてアルバイトの契約を結んだ。

お風呂は広い!重労働!しかし彼は「気分転換なった」そう

彼はこの2週間、規則正しく起きて、頑張って大浴場の掃除を続けた。掃除の方法を教えたら、意外にちゃんとやっている。そして何よりも楽しそうに掃除をしている。毎日では大変だけど、少しの期間やってきて掃除する程度なら、本人曰く「全く苦じゃない」らしい。キッザニア顔負けのホテルの職業体験である。

「ホテルの仕事を手伝ってホテル代が浮くならどんどん手伝いたいね。僕の会社は副業OKだからさ」(友人)

働くことで対価を得る。目的があれば、それに向けて人は頑張るものである。「宿代が浮く。もしくは、タダになるなら、対価として労働力を差し上げる」ことは、誰でも容易いことだ。
働く場所が問わない。副業もOK。オンラインで仕事が済んでしまうような、いわゆる”ノマドワーカー”にとっては、スキマ時間でホテル業を請け負う、つまり住込みしながら”副業”することも、容易いことのように感じた。

「これこそ、新しい採用のカタチかもしれない」

ワーケーションに副業を繋げてしまう試み

ワーケーションの言葉の定義を改めて見てみる。

ワーケーションとは、「ワーク」(労働)と「バケーション」(休暇)を組み合わせた造語。英語圏の主要メディアは「workcation」と綴る。観光地やリゾート地でテレワーク(リモートワーク)を活用し、働きながら休暇をとる過ごし方。在宅勤務やレンタルオフィスでのテレワークとは区別される。働き方改革と新型コロナウイルス感染症の流行に伴う「新しい日常」の奨励の一環として位置づけられる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ワーケーションって、確かにワクワクするし聞こえは良いが、必ずしもコスパが良いとは思えない。「これまでに行ったことが無い場所へ行きたい」、「実家に帰省しやすい場所も選びたい」となるかもしれない。いずれも追加の出費である。観光業の視点から見ると、ワーケーションは新しい顧客創造の切り口なのだ。つまりお金が掛かる。そんな長い期間滞在できないのがオチだ。お金が掛かるなら自宅でテレワークで十分じゃないか。と考える人も多いはず。

一般的に年に何回観光するのか、何回温泉に行くのか考えてみればわかる。年間通じて、観光地でお金を落とす金額は、以前にも増してシビアになっていくのではと危惧する。

しかし先ほど話した通り「宿代が安くなる」なら別だ。副業OKの会社が増えてきた日本において「現地で副業となる仕事があれば」話は別なのである。

つまり「私たち、温泉街が仕事を作り、仕事を発注すれば、温泉でワーケーションしてくれる。それも数日じゃないかもしれない。納品するまで数か月も、もしかしたら滞在するかもしれない。まさに外国人バケーション並みの滞在期間だ。簡単ではないかもしれないけれど、結局、人を動かす原動力は労働と対価であり、仕事の発注なのである。

『素敵なお風呂があるから温泉に行く』だけではなく、『素敵な仕事があるから温泉に行く』といった、見方を変えたPRをすれば、新しい個人客が増えるのではと感じている。

これからは、ワーケーションに副業を足す『ダブルワーケーション』って表現が流行るのでは、とも感じている。

ワーケーション+副業=ダブルワーケーション

ダブルワーケーション施策第一弾、住込み副業「雲仙温泉テレワーク」を開始

雲仙の温泉宿「有明ホテル」。創業明治37年と100年以上の歴史がある古宿は、長引く新型コロナウイルスの影響を大きく受けました(現在進行形)。雲仙だけではなく、観光業全体でいえることでしょう。しかし、このまま待っていてもお客様は来てはくれません。今まで通り「温泉プラン」をPRしても、なかなか来てくれません。

レトロな雰囲気を醸し出す雲仙・有明ホテル

お客様が減れば、採用も減らさないといけなくなる。お客様が減ったとしても、ホテルの仕事は日々沢山ある。

そこで!!!

1日最低3時間「ホテル」で働くことを条件に、通常1泊1.3万円のプランを1泊3千円で宿泊できるプランを12月20日より開始、名付けて住込み副業「雲仙温泉テレワーク」を開始したのです!

ホテルの仕事は沢山あります。「宿泊」「料飲」「宴会」「管理・営業」「調理」・・・。その中でも一番安心、安全な仕事の一つとして「掃除」をしてもらいます。お風呂掃除、ロビーの掃除、庭掃除、お部屋の掃除と、掃除といっても種類は沢山あります。

今回、友人にお願いしてプレスリリースも作成しました。折角ですので、そのプレスリリースも貼ってみます。

このまでの期間、関東の知り合いを中心に20名ほど、住込み副業を体験していただきました。1日、バイトを少し手伝って3000円で宿泊できるなら、そりゃあ、、お得ですよね・・・。もしご興味がある方は、雲仙温泉・有明ホテルへお問い合わせください。

電話番号:0957-73-3206
メールアドレス:info@yumei-hotel.co.jp

源泉掛け流し百年の宿 雲仙温泉・有明ホテルhttp://www.yumei-hotel.co.jp/#