大嫌いなあの人も99.9%自分と同じで、大好きなあの人とは0.1%しか変わらない不思議
夢波サロンオーナーの幸田夢波です。
サロンのみんなで運営しているこのnoteアカウントですが、今シーズンは「SF(すこし ふしぎ)」というテーマでみんなで書いています。
今回はちょっと理系ちっくな話をしてみようかな。実は生物専攻だったのでね、いきものとか宇宙とか遺伝子とかが大好物なのですよ。そういうのに興味を持たせてくれたのはやっぱり『新世紀エヴァンゲリオン』かなぁ。
漫画を持って来ちゃいけない私立女子中学校だったのに、親友とよくロッカーでサッと漫画の交換をして、エヴァ考察をして教室の隅でキャッキャしていました。
さて、実は人間の遺伝子というのは99.9%みんな共通の塩基配列、ということがわかっています。これは2003年のヒトゲノム解読宣言でわかったこと。
隣にいるこの人も、大好きなあの人も、大嫌いなアイツも、99.9%自分と同じ遺伝子でできている。
目の色が違ったり肌の色が違ったり、遺伝的な病気にかかりやすいとか、性格が良いとか悪いとか、そういうのは全部遺伝子レベルで言うと0.1%の違いに満たない。とても不思議な話。
世界では人種が違って紛争が起きたりするし、私には「もう一生会いたくない」と心の底から思ってしまうほど嫌いな人がいます。でもそんなのも、0.1%の違いで起こる感情、事象なのかな?なんだか馬鹿馬鹿しい気持ちにさえなってきますね。
あんなに嫌いなアイツと99.9%も自分は同じなんだぜ?
SNSが普及した現代社会では、「あの人はすごい、自分とは次元が違う、なんで自分はこんなに…」なんて悩むこともあるかもしれません。
それだって0.1%の違いに過ぎない。自分と99.9%同じ。結局 誰しも人の子よ…と思っています私は笑
地面を見て歩いているアリンコの個体識別ができないのと同じように、他の動物から見たらきっと人間も個体識別ができない生き物なのでしょう。みんな99.9%同じなのだから、だいたいみんな同じに見えるはず。
こう考えると、ほんの少しの違いで目くじらを立てて怒り合っている今の社会はなんだか滑稽だなと感じてしまいます。大した違いじゃないさ、もっとみんな他人に寛容になろう。
都合良く物事を受け止めたいときに、私はこの99.9%という数字を頭に思い浮かべるようにしているのです。ほとんど同じ人間だ、と思えば少しは丸く受け止められるようになることもあるかもしれない。
そして0.1%を限りなくドラマチックに受け止めることもできます。
0.1%の違いに恋することがある。
その違いが愛しいと思う。こんなにも違う、と思う。
たった0.1%に過ぎない違いなのに、あの人が好き、この人も好き。
人と接していると、その0.1%が無限の違いだな、と感じる。
0.1%がこんなに違うのだから、99.9%には本当にいろいろなものが詰まっていて、奇跡の積み重ねで私は今ここで生きているんでしょうね。いきものってすごい。
日常と離れてぼーっとそんなことを考えるのが好きです。
サロンを運営していると本当にいろいろな人がいて面白いです。たぶん私が属しているどのコミュニティよりも0.1%の違いを大きく感じられる場所。笑
年齢も職業も趣味嗜好も…違うものだらけだけど、愛しいと感じられる、好ましい違いです。
その0.1%の違いを無限に感じながら、あわよくば0.1%を掛け合わせて、これからも楽しく面白いことをやっていきたいですなぁ。みんなの「すこし ふしぎ」を読むのも楽しみにしています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?