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恋とはどんなものかしら

 ひろ子先輩と杏奈がお互いに質問を送り合う「東大女子の往復書簡」、今回はひろ子から杏奈への質問です。

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(ひろ子)杏奈ちゃんは恋愛を自由に楽しんでるように見える♡杏奈ちゃんにとって恋愛ってどんなもの? 

 

(杏奈)

今回も恋愛がテーマですね^^♡

もともとこのご質問をひろ子さんからいただいた1年くらい前は、腰を据えて誰かとじっくり関係を育むというよりも、ひらひらと軽やかな恋愛が続く時期でした。

なので余計に恋愛を自由に楽しんでいるように見えたのかもしれません。


今回noteに「東大女子の往復書簡」シリーズをリニューアル投稿するにあたり、2020年バージョンのお返事を書いてみたいと思います。



さて「私にとっての、恋愛とは?」。

あらためて、初めての恋人ができた頃までさかのぼってみました。


女子校育ちの私に初めて恋人ができたのは、東大を目指して予備校に通っていた19歳の時です。 

当時の私にとっての恋とはもう、人生の革命!

人生で初めての両思いの中にいたあの時私は、大げさでなく、がらりと世界の見え方が変わったのでした。 
なんというか、扉の”こちら側”の人から”あちら側”の人になったという感じ… 

 

「この世界に私の存在を、私の今までを 全部肯定してくれる人がいる。 
そんなびっくりするような幸福がこの世にはあるんだ…! 

しかも、この素晴らしさを味わっているのはこの世で私だけじゃなくて、 きっと沢山の人がそうなんだよね… 」

と、
世界の甘さと優しさに本気でくらくらしては、私が生きてるこの世界はなんて素敵なんだろうと、 はるかな気持ちで胸をいっぱいにしていました。 

「恋に恋する乙女」からの脱皮は、私の世界を変えました。


あの感動の濃さはやっぱり初恋の特権だろうと思いますが、 世界って素晴らしいと思う魔法はいまだに解けていません。 


それ以降の世界を見る目を変えるくらいの威力、
人生の本番を始めさせるくらいの威力を持つもの…

それが私にとっての恋です。♡ 


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さて、大人になってゆく過程で恋は人並みにしてきたと思いますが、

好きな人が同じように私のことを好きでいてくれることや
優しさや愛情を体温をもって伝え合うということは、
いまだに奇跡のような新鮮さで、私に幸せをもたらしてくれます。



またここにきてつくづく分かったことが一つ。

それは、恋とはなにか自分の人間&女性としての成熟度を示すバロメーターであるのではないか、ということです。

「パートナー=自分を映す鏡」だと、思うのです。

「どんな相手とご縁があるか」は、そのまま今の自分の状態を表していると。


「なんか手応えのない恋愛が続くな」と思うときは
そもそも自分自身が定まっておらずふらふらしている時期ですし、
反対に自分が人間的に成長したあとで出会う人が最高の男性だったりするのです♡


なかなか「この人!」と思える人と出会えなかったり
恋が不完全燃焼なまま短命で終わるような時は、
「いまは自分自身を見つめるタイミングなんだな」と思っていましたし、

その時期が明けて待っているのは
「一皮向けた今だからこそ出逢って、引き合ったんだな」と思えるようなご縁だと感じています。


そんなわけで恋愛に関して私は、
「ご縁」や「天の采配」のようなものを信じています。

だから「彼氏がいなきゃイヤ」だとか「絶対〇〇歳までに結婚!」という力づくな気持ちがないのかもしれません。それが自由に恋愛を楽しんでいる理由の一つなのかな、と思います。



たまに、「(もうこの歳だし)結婚につながらない恋は無意味」という人もいますよね。


「この恋は結婚というゴールにたどり着けるか」
「なにかに結実させることができるか」
という視点。

なんかいま、心から純粋に恋愛を楽しめてないかも…という人は手放してみてもいいのでは?と思います。


ゴールにたどり着くことにこだわるその気持ちは、
大人になるにつれて見えてくる”タイムリミット”(それは幻想ですが…)が生むのかもしれません。


ですが私は個人的に、
シンプルに目の前の相手を愛しく思う感情に
幻想のタイムリミットに急き立てられた「この人とどうにかなりたい!」という気持ちを混ぜないで、好きな人に向き合いたいなって思っています。




とりとめなく話してしまいましたが…

「ステキと思える人に出逢った! この人と時間を過ごすのが嬉しいな♡」 

恋ってこんな気持ちを味わうだけでも楽しい、 人生の素晴らしいギフトのような時間。
だから目一杯それを享受して味わったらいいと思っています。 ♡


応援いただき感謝感謝です・・・♡