テニスの試合でフォアハンドが打てなくなる理由と対策とは?
レベルを問わず、テニスの試合でフォアハンドが打てなくなったことがある方は多いでしょう。
「練習では、問題なく打てていたのに、いざ試合になるとアウトやネットばかり・・・」
「自分の実力はこんなはずじゃない・・・試合になるとなんで打てないんだ。」
こんな風に自分に嫌気が差して、自信を失ったり、やる気をなくしたりしたことはありませんか?
そこで本記事では、テニスの試合でフォアハンドが打てないとお悩みのに、その理由と対策を具体的に解説します。
実践することで、試合中フォアハンドをどう修正していいか、さっぱり分からない状態から、具体的にこうすれば修正できる!といった理解を得られ、今よりも自信をもって打てるようになります。
是非参考にしてみてください。
テニスの試合でいつもどおりの実力を出すのはかなり難しい!
理由と対策を述べる前に、試合の難しさについてお話します。
フォアハンドに限らず、試合で自分の本来の力を発揮するのは、そもそも難しいです。
なぜなら、試合の緊張感は、練習に比べ圧倒的に高いからです。
その理由は主に下記3点から解説します。
✔勝ちたい欲があるから
試合に出てる皆さんは、勝ちたいと考えて出場していますよね。
そんなの当たり前じゃないか、と思われる方もいるでしょう。実は、この勝利への執念が緊張に繋がります。
普段練習をあれだけ頑張ったのだから、試合に勝ちたい。そう自分に期待する分だけ、プレッシャーはかかります。
それは、決して悪いことではなく、むしろ、良いことです。試合で諦めない、勝ちを掴むために必要不可欠な要素です。
✔練習と試合ではテニス環境が違うから
普段皆さんが練習しているコート・相手と、試合のそれとは違うことが多いですよね。
屋外コートだと、屋内とは違い、雨や風など天候にも左右されます。
テニススクールでは、球出しなど打ちやすい球を打つけど、試合では、そうはいきません。
対戦相手は、自分の弱点を狙ってきたり、打ちにくい球を打ってきたりして、気持ちいいようにテニスをさせてくれません。
この慣れないテニス環境が、緊張の一因といえます。
✔練習よりミスが気になるから
練習時は、相手がアウトボールを拾ってラリーを続けてくれることがあっても、試合であれば、その時点で失点です。
このように、自分が思ったよりも、練習中はミスしているものです。
錯覚として、普段よりかなりミスが増えたと感じてしまい、それが大きなプレッシャーに繋がります。
試合でフォアハンドが打てなくなる理由
いよいよ本題です。
理由は、ずばり、緊張して「いつもと違うフォームになる」から。
自分では、練習と同じフォームで打っているつもりでも、異なるケースが多いです。
フォームがなぜ崩れるかお伝えします。
1.打点に入れていないから
足が動いていないため、ボール後方にしっかり移動できていません。そのため、無理な体勢で打球し、ミスしやすくなります。
無理な体勢により、膝がしっかり曲がっていなかったり、必要以上に腕が伸びてしまっているなど、フォームが崩れます。
2.手打ちになるから
緊張すると、身体のターンが疎かになりがちです。
試合に対する恐怖心で、身体自体がコート正面を向きやすいため、非利き手側の肩(右利きであれば左肩)の入りが甘くなります。
その結果、身体の回転運動をうまく利用して打てなくなり、ミスに繋がります。
3.スイングスピードが落ちるから
この理由が1番思い当たる方は多いでしょう。
恐怖心で、スイングスピードを落として、相手コートに入れようとすると、さらにミスします。
なぜなら、しっかりラケットを振りきらないと、スピンはかかりにくいからです。
現代のラケットは、技術の進化により、反発性が高く、ボールを飛ばす能力が高いです。
そのうえ、試合では新球を使用するので、ボールはさらに伸びることに。
しっかりスイングして、スピンをかけないと相手コートに収まりません。
スイングスピードが落ちて、入らないから、さらにフォアハンドが振り切れなくなる。
この悪循環に陥いるプレイヤーは、非常に多いです。
試合でフォアハンドを直す対策は?
①下から上にスイングをしてしっかりスピンをかける。
力むとラケットヘッドが自然と下がりにくいため、ボールにスピンがかかりにくくなります。
まずは、下から上のスイング方向を意識して、しっかり回転をかけましょう。ボールの勢いを出すことよりも、しっかり振り切って、まずは相手コートに収めることを優先します。
②打つコースをセンターと決めておく。
試合中、フォアハンドが打てない状態で、コースを狙うのは危険です。エラーだけ重ねて、あっという間に敗北します。
角度をつけず、まずはセンターにしっかりボールを集めることに集中しましょう。
これにより、相手のどこに打つか考えなくて済むため、フォアハンドを直すことに集中できます。
また、センターに集めることで、相手も角度をつけて返球しにくいため、コースを狙われにくい点もメリットです。フォアハンドの修正がしやすくなります。
③フォアハンドを直すチェックポイントを決めておく。
1番おすすめの方法です。
自分がフォアハンドを直すときに意識するチェックポイントを1つ決めておきます。
例として、軸足に体重をしっかり乗せる、ボールをラケットと接触するまでしっかり見るなど、自分が意識しやすいならば、何でも構いません。
用意するのは、多くても2点までです。それ以上になると、かえって頭が混乱します。
チェックポイントの決め方ですが、過去の経験で決めるのが分かりやすいです。
練習で意識して、フォアハンドが上達したことや、調子の改善がなされたことをポイントに決定するのがおすすめです。
具体的に思いつかなければ、試合経験を重ねて、試行錯誤して自分に合うチェックポイントを見つけてください。
そうすることで、試合中何をしてフォアハンドを修正するか迷わなくなります。
逆にいえば、何をすればフォアハンドの調子が悪くなるかも把握しやすいのでおすすめです。
それでも試合でフォアハンドが打てないときの対策は?(最終手段)
残念ながら、試合中どうしてもフォアハンドの修正が効かないこともあります。
そのときにどうプレーするか保険として、用意しておくことは非常に重要です。
それは
フォアハンドを極力使わないプレーをすることです。
バックハンドに回りこんだり、S&V、リターンダッシュなどを用いて、極力フォアハンドを使用しません。
フォアハンドに来たときは、フォアスライスでしのぎ、徹底的につなげる。
そうしているうちに、試合の流れがこちらに傾くかもしれません。
そのうちに、プレッシャーが軽減され、フォアハンドの調子が良くなるかもしれません。
諦めず、喰らいつく姿勢が大切です。
いかかでしたか。
今回は、「テニスの試合でフォアハンドが打てなくなる理由と対策」について解説しました。
フォアハンドは、自由度が高く、非常に難しいショットです。そのため、試合中に調子が突然悪くなることはよくあることです。
諦めず、試合中にフォアハンドを直す術を身に付け、しっかり実力を発揮できるプレイヤーになりましょう。
是非参考にしてみてください。
まとめ
・試合はそもそも緊張するもの。
・試合でフォアハンドが打てなくなる理由
☑️打点に入れていないから
☑️手打ちになるから
☑️スイングスピードが落ちるから
・試合でフォアハンドが打てないときの対策
☑️下から上にスイングしてしっかりスピンをかける。
☑️打つコースをセンターと決めておく。
☑️フォアハンドを直すチェックポイントを決めておく。
・それでも試合でフォアハンドが打てないときの対策は?(最終手段)
☑️フォアハンドを極力使わないプレーをする。