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☆番外☆ 不快感

 ある日、水着の話になった。

 タナトス:水着なんて見てるだけがいい。買う、着るのは頭の中に入ってないです。

 守り人:日焼けするのに着る…とかも無い?

 タナトス:日焼けなんてする予定もない……

 守り人:まぁ、水着になるのも好き好きだしねぇ…
     …ぃゃ、えっちな意味じゃ無くてね。何だか、元気さ加減とか、爽やかさとか感じるのよ、水着ではしゃぐ姿って。
     …気ィ悪くしたらゴメン。

 タナトス:残念。水着はないです。

 気を悪くしたらと思うのなら、黙ってほしい。
 ここで水着のデザインの話にまでなったら、ますます不快になったかもしれない。
 守り人さんではなくて他の人が、水着のデザイン話を振ってきたことがある。その時も不愉快だった。
 男性が女性に語る水着のデザイン話は、気持ち悪いと思った。

 その夜は歯磨きをしながら、守り人さんを待っていた。
 まだ来ないだろうと思っていたから、ログインだけしておいたのだ。
 そこに、守り人さんがログインしてきた。

 タナトス:ごめん。ちょっと待って。歯磨き中

 守り人:普段見れないプライベートな姿を見た気がして、ちょっとドキドキ
     パジャマ姿とか想像しちゃいそう…

 タナトス:パジャマじゃないですよ。

 守り人:寝る前だと、そんな感じがして…
     …ゴメン、ワシ、不純だから、タナさの寝姿とか想像してたりして……

 タナトス:う~ん。理想像ですね。 そんなに可愛いもんじゃないですよ。

 気持ち悪いと思った。妄想するのは構わないけど、黙ってほしい。
 守り人さんのちょっとした感覚が、私の中の不快感につながった。
 この感覚は伝えたところで伝わらない、微妙な感覚ということも自覚している。

 一度、「生理の血で服を汚してしまった」という事を話した。
 そこから、生理周期を計算したのか、私が不愉快を伝えると『生理だと思った』というのも不愉快だった。
 そう思うならば、「体調悪いなら、早く寝た方がいいよ」と伝えてくれた方がありがたい。
 わざわざ不愉快なチャットをやる必要はなかった。

 そんな感じで、守り人さんとのチャットは、楽しいばかりではなかった。

 




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