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15. シンドローム

朝になる。目が醒める。
いつもの通り学校へ。
いつもの通り無表情へ。
いつもの通り無関心へ。

変わってゆく。

いつもの通り授業へ。
いつもの通り無感情へ。
いつもの通り無感覚へ。

カワッテユク。

「先生がまっすぐ前見て歩いてたって」
妹が言った。
「私が?」
「うん」
前なんか見てない。
ただ、変化を受け入れてるだけ。

叫び声の代わりに無言の沈黙。


《 前へ * 次へ 》


30の遠い記憶 目次

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