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夢街道を歩む

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夢から生まれた初期の作品を収めました。
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#夢

ハーモニカと鯉のぼり

 優先席の前に立っていた。揺られながら、座っている三人を眺めていた。左の男の右腕が少し短…

夢蔵子
1年前

クワガタ号出発

 こんなに虫がいるんだ。やはり拡大すると違う世界が見えるんだ。私はクワガタムシの背中に乗…

夢蔵子
1年前
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薔薇と電線

 何の事情かは忘れたが、私は駅から自宅まで歩いていた。普段は自転車で行くところを、駅に自…

夢蔵子
1年前

ハゼと神社

 海上の旅館に来た。私の部屋は奥から一つ手前だ。  和室に入って海を見ようと引き戸の板窓…

夢蔵子
1年前
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静かな体育館

 朝九時が集合時間で、今は八時くらいで、用心して家を出たので十分間に合う見込みだった。 …

夢蔵子
1年前
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小学生に戻った日

 前を走る軽自動車には電柱が二本縦に積まれていた。車の天井から入っていて、地面に届くよう…

夢蔵子
1年前

新たな進化

 体の大きな上司が、年上の男をともなって部屋にはいってきた。部屋には数名いたが、それぞれに仕事を割り振り、自分には実験設備に来てほしいということだった。彼は「実験」という言葉を強調していたが、そこには「実験ではない」という意図が隠されていた。  実験設備は、大きな講堂に金属の網を張った区画があり、その中に縦横一メートルほどの地下に向かって斜めに延びた空洞があった。先ほどの年上の男が先に入ると、彼の姿は消えていった。上司は腕時計をみながら私を促し、しゃがみながらその穴に入ってい

葬儀の日程

 大きな透明な箱に入っている男女の顔。男は老人になる手前の年代で、女は髪を蓄えた四十歳前…

夢蔵子
1年前

東南アジアの友人

 東南アジアの友人が傍らにしゃがんでおり、彼のメアドをきいていた。私は表を作成し、そこに…

夢蔵子
1年前
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彼女とはぐれた理由

 大きな画面の左半分に表示されるアイコンやウィンドウは女性のためのものだ。右半分は白っぽ…

夢蔵子
1年前

過去を変える仕組み

 そいつは見つかるまいと奥の方に入っていく。なので、それを語ろうとしてもより分かりにくく…

夢蔵子
1年前

薪の思い出

 貸し部屋の一室。ニ階の真ん中くらいか。廊下に面する引き戸に隙間があるので、丁度いい角材…

夢蔵子
1年前

失われる順番

 何がどう失われていくのか。それが思い出すのに大事なピースだとしても、失われる順番は変わ…

夢蔵子
1年前