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夢街道を歩む

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夢から生まれた初期の作品を収めました。
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2023年1月の記事一覧

薔薇と電線

 何の事情かは忘れたが、私は駅から自宅まで歩いていた。普段は自転車で行くところを、駅に自…

夢蔵子
1年前

ハゼと神社

 海上の旅館に来た。私の部屋は奥から一つ手前だ。  和室に入って海を見ようと引き戸の板窓…

夢蔵子
1年前
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静かな体育館

 朝九時が集合時間で、今は八時くらいで、用心して家を出たので十分間に合う見込みだった。 …

夢蔵子
1年前
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小学生に戻った日

 前を走る軽自動車には電柱が二本縦に積まれていた。車の天井から入っていて、地面に届くよう…

夢蔵子
1年前

新たな進化

 体の大きな上司が、年上の男をともなって部屋にはいってきた。部屋には数名いたが、それぞれ…

夢蔵子
1年前

葬儀の日程

 大きな透明な箱に入っている男女の顔。男は老人になる手前の年代で、女は髪を蓄えた四十歳前…

夢蔵子
1年前

東南アジアの友人

 東南アジアの友人が傍らにしゃがんでおり、彼のメアドをきいていた。私は表を作成し、そこに当てはまる文字かどうか何度も確認した。最も当てはまるものは赤文字にし、次を青文字にし、それを何か所かやっていた。  そうした最中に、彼は無言のまま去っていき、文字の色はリセットされて大きな表だけが残った。言葉が通じる連中が、我々の背面を通り過ぎたので、それに混じって行ってしまったらしい。  少し直前に戻り、そこでは焚火をしていて、僅かに雑草が生えているだけのこげ茶色の土が続き、その周りには

彼女とはぐれた理由

 大きな画面の左半分に表示されるアイコンやウィンドウは女性のためのものだ。右半分は白っぽ…

夢蔵子
1年前

過去を変える仕組み

 そいつは見つかるまいと奥の方に入っていく。なので、それを語ろうとしてもより分かりにくく…

夢蔵子
1年前

薪の思い出

 貸し部屋の一室。ニ階の真ん中くらいか。廊下に面する引き戸に隙間があるので、丁度いい角材…

夢蔵子
1年前

失われる順番

 何がどう失われていくのか。それが思い出すのに大事なピースだとしても、失われる順番は変わ…

夢蔵子
1年前