【嘘】白いペンギンと行く
目が覚めたけれど、どうしても起き上がる元気がなくて、しばらく布団の中でもぞもぞしていた。
すると、白いペンギンが敷き布団をくわえて引きずり、無理やり起こしてきた。
半分眠りながらも、そのペンギンに押されるように外に出て、気がついたら見知らぬ駅にいた。
そこでは沢山のペンギンたちが綺麗に列をつくり、電車を待っているようだった。
5分待ってやってきたのは、鯨だった。
「快速だから、各停を待とうか」
白いペンギンはそう言った。
「快速では止まらないところに行くのかい?」
と聞くと
「いや、特に目的地が無い時は、なるべくのんびりゆきたいのでね」
と答えてくれた。
各停は10分後に来るらしい。
ありがとう