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嘘にまみれる毎日

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毎日一つ嘘をつきます。誰も傷つけない嘘を。
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2023年6月の記事一覧

【嘘】認知の外の看板

【嘘】認知の外の看板

免許をとってからずっと、車を運転する機会が無かった。
そんな生活では視界には映っているはずの道路標識が、認識すらされていないのだ。
先日久しぶりに車を運転して、それを思い知らされた。

車両用信号の下には必ず小さな看板がくっ付いていた。
いままで全く気付いて無かったその看板には「どれか一つが"超"すっぱい」と書かれていた。

多分黄信号だろうな。

【嘘】木漏れ日

【嘘】木漏れ日

樹木に生える葉。
太陽の光を目一杯浴びるように形作られている。

なので木漏れ日を見て、もったいないと思ったのだ。太陽の恵みを受け取り漏れている。

こういう小さな気付きもしっかりと報告するべきと教わっている。直ぐに太陽に連絡して、無駄が生まれていると申告した。

太陽は「そんな小さな事にいちいち対応していたらキリがないんだけどなぁ」と小言を言いながらも、木漏れ日が無くなるように調整してくれた。

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【嘘】未来のある日の出来事

【嘘】未来のある日の出来事

今日見つけたスペースデブリはビカビカと光るキノコだった。激しく主張するキノコとなんとかコミュニケーションをとると、その正体が明らかになった。
それは紛れもなく茸で、更にこの星の回りを何年も回っているそうで、そしてなにより、自分こそが地球であると言っていた。

光るキノコ曰わく、もともと地球という存在は巨大な茸で、それらが散り散りになって、今は細々と生活をしているらしい。いつの日かまた、地球になるた

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【嘘】鉛筆

【嘘】鉛筆

文房具にこだわると少しだけ生活に艶が出ると聞いた。なのでこの頃は小学校以来使っていなかった鉛筆を使っている。こだわるならばと鉛筆削りを使用せずに、ナイフで芯を出している。
ナイフが黒鉛を切り出し、書く。書いては、切り出す。その繰り返しの毎日。

そんな毎日の後、今日。
鉛筆を切っていたら、出てきた黒鉛に「あたり」と書かれていた。

直後鉛筆の芯は赤くなり、赤鉛筆となった。
少し、先生の気分が味わえ

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