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あなたの心の支えはなんですか?

人は皆、誰かに支えられて生きている。わたしもそう。これを読んでくださっているあなたもそう。誰かに支えられてない人なんていないし、誰かの支えになってない人もいない。誰しもが、誰かに支えられていて、そして誰かを支えている。そんな溢れかえった言葉。だけど言葉だけでは見えない、それぞれの背景があるはず。思い出して欲しい。あなたの支えになっている人は誰ですか?

わたしも誰かに支えられ、誰かを支えている。

こんな簡単なこと、この年になるまで気付かなかった。もしくは、気付いていたけど、改めて認識することがなかった。こうやって言葉にするまで、なんとなく知っている気でいた。

昔のわたしは、いい人であることに必死だった。とにかく優しい人間であろうとし続けていた。それが辛かったわけでも、必要だったわけでもない。ただ、人のためになることがわたしの中での正義だった。それを疑うことはなかった。

なんとなく自我を隠して、なんとなく笑顔を見せて、なんとなく弱さを隠していた。そんな自分が当たり前だったし、そのままでいいと思っていた。

でも違った。そうやっていい人であろうとし続けたわたしは、自分の意見や考えを持てなくなっていた。

「あなたがいいならそれでいい。」
「みんなが言うからそうしよう。」

それが優しさだと、それが正義だと思っていたのに、そうではなかった。そんな優しさや正義は、自分自身を殻に閉じ込めているだけだった。人の中でしか生きていなかった。弱さや本音を見せられない自分になっていた。

高校時代、そんな人間関係に疲れていたわたしは、群れをなさなかった。その時にいたい人といて、話したい人と話す。性別や学年関係なく、たくさんの人とフラットに関わった。同じ目線に立って、言いたいことを言ってやりたいことをやった。何も怖くなかった。むしろ楽しかった。

その中で、本当に大切にできる人との出会いもあった。自分の弱みや本音を見せ合える仲間と出会った。正直、今でも連絡を取り合える友達の数は少ない。クラスにどんな人がいたのかほとんど覚えていない。でも、おかげでわたしは、正面から人と関わることができた。いつでも人に支えられていたことに気付いた。そして、自分も人の支えになっていた。弱みを持ったわたしに正面から向かってきてくれた人がいた。人と違う意見を発するわたしに「そのままでいい」と言ってくれる人がいた。自分の殻を破らなければ気付けなかった、大切なことを知った。

周りを見渡してみるといい。あなたは一人ではないから。あなたの発するその言葉を、しっかり受け止めてくれる人がいるから。今のままのあなたを、大切に想っている人がいるから。そして、あなたの支えを必要としている人がいるから。

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