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わたしの中の物書き

今までどこにいたんだ。
いくら探したってどこにもいなかったじゃないか。
クローゼットの中も、冷蔵庫も、洗濯機も、レンジもひょっとしての思い出の記憶だって探したのに、今まで出てきてくれたことなんてなかったじゃないか。

そんなことを言うわたしに、あなたは言うかもしれない。

「筆を持たずして何を言う」

あぁ、そういうことだったのか。

とっくにスタンバイはしてくれていたのか。
準備ができていないのはわたしのほうだったのね。

探すべきは、わたしの懐だった。

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